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親属
「親属〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
親属の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
してからが、ああいう美しいのには有りがちだから、肺病の憂があってはならず、酒井の
親属関係、妙子の交友の如何、そこらを一つ委しく聞かして貰いたいんだがね。」 主....
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
めてにっと笑った。 宋家ではその子に羅生という名をつけた。趙はその日から宋家の
親属となって、往来餽遺、音問を絶たなかった。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、五日十日海川池に入りびたれど酒不足せず、今猩々の屍を懇《ねんごろ》に葬り弔い、
親属へ金銀米を賜わった由(『古今武家盛衰記』一九)。これは『斉東野語《せいとうや....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
…… 「まだ後が聞きとうござりますか。お稲は狂死に死ぬるのじゃ。や、じゃが、家眷
親属の余所で見る眼には、鼻筋の透った、柳の眉毛、目を糸のように、睫毛を黒う塞いで....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
、失礼なことはいたさなかったろうと思います。 確に御縁着きになる。……双方の御
親属に向って、御縁女の純潔を更めて確証いたします。室内の方々も、願わくはこの令嬢....
「悲しめる心」より 著者:宮本百合子
私がその部屋の入口に立った時、美くしい友禅の影はなくて檜の白木香り高い裡に静かに
親属の手によって納められ、身の囲りにはみどりの茶が入れられて居た。 姉らしい憂....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
尊崇すべく、我が国史上に現われたる偉人傑士は、ことごとく我ら「日本民族」共同の尊
親属として、相ともにその誇りとなすべく、相ともにこれを尊敬すべきものである。 ....