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親柱
「親柱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
親柱の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名娼満月」より 著者:夢野久作
干を匐い上り、本堂の外縁にまわり込んでみると、本堂の真背後に在る内陣と向い合った
親柱を、最前の三多羅和尚が双肌脱ぎとなり、声こそ立てねエイヤエイヤと、調子を計っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
―という気になって、粛然として息を呑んでいると、五体投地の少年の前面に、つまり、
親柱の麓《ふもと》のところに、異様にかがやくものの存在を認めました。よく見ると、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とに従い、無言でたじたじと引返すよりほかはありませんでした。 そうして、お松は
親柱のところへ来ると、また、思わずギョッとして立ちすくんでしまい、 「まア――」....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ほかない。 それゆえ諸君は仮りにも夢を見てはならないのであって、奉公先を一生の
親柱と頼み、すがってさえいれば何とかなるという時代ではないことをしっかり自覚し、....
「或る部落の五つの話」より 著者:佐左木俊郎
、一枚一枚病皮を剥ぎ取るかのように癒って行った。彼女は早速、その場所に、その椿を
親柱として白木のささやかな祠を結んだのだった。同時に彼女はその奇蹟を部落中に流布....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
だっぴろい、ガランとした玄関の間《ま》と、彫刻《ほり》のある物々《ものもの》しい
親柱《おやばしら》がついた大きな階段が見えます。こんな広い邸《やしき》に、こんな....