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「親睦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

親睦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
彼は昔の彼ならず」より 著者:太宰治
れい》の干物《ひもの》を少しばかり持って青扇を訪れた。このように僕は、ただならぬ親睦《しんぼく》を彼に感じ、力こぶをさえいれていたのであった。 庭先からはいっ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ちつれだって築地河岸《つきじがし》の木魚庵《もくぎょあん》という料亭におもむき、親睦会《しんぼくかい》をかねた慰労の宴を催すならわしでしたから、右門もちょうど非....
党生活者」より 著者:小林多喜二
\になってしまう、袖《そで》触れ合うも他生《たしょう》の縁というので、臨時工の「親睦会」のようなものを作ろうとしている。又臨時工と本工とが賃銀のことや待遇のこと....
婦系図」より 著者:泉鏡花
会して、飲んだり、食ったり、饒舌ったり……と云うと尾籠になる。紳士貴婦人が互に相親睦する集会で、談政治に渉ることは少ないが、宗教、文学、美術、演劇、音楽の品定め....
光の中に」より 著者:金史良
た。そしてここへ通う子供達の母の間には「母の会」もあって、お互いに精神的な交渉や親睦を計るために、彼女たちは月二三度ずつ集まるのだった。だが今までついぞ一度も山....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
かかっていた。 しきりに起こる排外の沙汰。しかも今度の旭茶屋での件は諸外国との親睦を約した大坂西本願寺会見の日から見て、実に二日目の出来事だ。危うくもまた測り....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
拶が鄭重に交換される。輪番に主になったり、客になったり、呼びつ喚ばれつ、祭は村の親睦会だ。三多摩は昔から人の気の荒い処で、政党騒ぎではよく血の雨を降らし、気の立....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
残らず網羅して、各人に平等な発言権を与え、俳優の生活向上、中間搾取の打破、相互の親睦を計ろうというのだそうである(『都』三五年七月三十日付)。之も亦文化的社交組....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
を喰せんと欲する時に臨んで草餅と為す事を得るなり。亦蓬の少き地方に贈物として大に親睦を取るの事となるあり。当地の蓬は殊に大く且つ多く、採り易きを以て予は現今の喰....
花咲ける石」より 著者:坂口安吾
門せられる掟がきびしく行われており、村と村とが対立して他流試合に及ぶことなども、親睦の目的のほかには行われない例になっていたのである。 上州には古くから馬庭念....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
あった上等品で、今日製造の間に合わないほど売行きのよくなったものがある。あるいは親睦会、運動会、その他凶事吉事に用いられる菓子も初めは嵩があるものという御注文で....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
を願望の媒となし、度々登城仕らせ、殊に数日逗留、その節莫大の金帛相い贈り、内外の親睦を結び置き候儀、不届き至極。 四、諸事倹約と申す名目を立て、自己のみ奢り、....
随想」より 著者:上村松園
しんで面白く、和気靄々裡に一日を過ごすといった風の会だった。時代の変化でそうした親睦さは今ではちょっと出来にくかろうけれど、こういう風の会はこれ迄この会以外には....
草木の暗示から」より 著者:小川未明
この地上に湧き来ったなら、其れで私達は、満足しなければならない。平等で、自由で、親睦で、虚偽というものが、生活の上になかったなら。 理想の社会というものは、決....
『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
か、研究会の活々とした状況描写とか、会員の科学上の細かい様々な仕事とか、更に会員親睦の材料になるような身辺の消息とか、そう云った一種の私的な報道は、機関誌に載せ....