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「親骨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

親骨の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
押絵の奇蹟」より 著者:夢野久作
爵の満悦|譬《たと》うべくもあらず。身方《みかた》の親戚知友はもとより新夫人の両親骨肉|及《および》「鷹の宿」の隣家に住める医師、兼、弁護士の免状所有者にして、....
蘆声」より 著者:幸田露伴
であろう。水は湾※と曲り込んで、そして転折して流れ去る、あたかも開いた扇の左右の親骨を川の流れと見るならばその蟹目のところが即ち西袋である。そこで其処は釣綸を垂....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
りと、月の出汐の波の影、静に照々と開くとともに、顔を隠して、反らした指のみ、両方親骨にちらりと白い。 また川口の汐加減、隣の広間の人動揺めきが颯と退く。 と....
小さな旅」より 著者:富田木歩
八日 今日は快晴である。そのためか鶉の声をきかない。姉の命によって唐紙を張る。親骨を皆まぜて仕舞ったので立て付けの終ったのは日没の太鼓が鳴り渡る頃であった。姉....
木彫ウソを作った時」より 著者:高村光太郎
あまり強く交叉せず、直ぐ下に背の長さ位の尾羽根がやはり黒一色ですっとさがり、その親骨がはっきり見える。風切りの黒と、尾羽根の黒との間にちらちらと、下尾筒の雪白の....