観桜[語句情報] » 観桜

「観桜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

観桜の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仮装観桜」より 著者:佐左木俊郎
花曇りさ」 「青空が見えてきたよ」 同じ仮面の男が言った。 前田鉄工場の仮装観桜会に行く、前田鉄工場の職工たちであった。 集合場所は新宿《しんじゅく》の駅....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
が、楽しそうに歩いているだろう。 そうして甲府の城下では、あの豪快な信玄公が、観桜の宴をひらいているかも知れない。 だがここには生活はなかった。 寒さと闇....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
中有《ちゅうう》に徘徊《さまよ》ッている内に、フト今年の春|向島《むこうじま》へ観桜《さくらみ》に往った時のお勢の姿を憶出し、どういう心計《つもり》か蹶然《むっ....
野ざらし」より 著者:豊島与志雄
、可なり長く待たされてから汽車に乗り、立川まで行きました。汽車の中には、気の早い観桜客《はなみきゃく》らしいのが眼につきました。 立川へ行くと、意外に早く日脚....
善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
行列は極めて小人数であったが、さて山内へ着いて見ると、小袖幕で囲い設けた立派な観桜席が出来ていて、赤毛氈に重詰の数々、華やかな茵、蒔絵の曲禄、酒を燗する場所も....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
ところが、去年の春のことであったが、忠右衛門と左衛門とは、備中守殿によって、観桜の宴に招かれた。その席で二人の者は、国学の話については、遠慮し、大事を取り、....
座右第一品」より 著者:上村松園
軽、丸平人形店の蕭白の美人、鳩居堂にも蕭白の美人があります。二枚折の又兵衛の美人観桜図は山田長左衛門さんと山田嘉三郎さんとに同じ図がありまして、私は嘉三郎さんの....