観相[語句情報] »
観相
「観相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
観相の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
じ! なぜ返事を致さぬ! 黙っているは女難も分らぬと申すか!」 だが、老いたる
観相家は、奇怪なことにもきょとんとしたまま、一向に返事をしなかったので、不審に思....
「藁草履」より 著者:島崎藤村
くれ》をやりたがるのが、この男の性分で、そこここと馬を引廻して、碌々《ろくろく》
観相《みよう》も弁《わきま》えない者が「そいッたっても、まあ良い馬だいなあ」とで....
「幸運の黒子」より 著者:海野十三
がね」 友人の川原は改まった口調で語りだした。 「神龍子《しんりゅうし》という
観相家の話を聞いたんだが、きみ、幸運の黒子《ほくろ》というのがあるんだ。顔にでき....
「易と手相」より 著者:菊池寛
ている。それなら、人相をもっと信じそうな訳だが、『週刊朝日』で僕を、ケチン坊だと
観相した馬鹿な
観相家があって以来、人相位馬鹿々々しいものはないと思っている。....
「金属人間」より 著者:海野十三
算術《れいさんじゅつ》によりわり出された。エジプト時代には一回に十五日もかかった
観相《かんそう》を、本師は最新の微積分計算法《びせきぶんけいさんほう》をおこない....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
学者だ」 「そうだ、人相見の術は、科学なのである。そこで君のことに帰るが、わしの
観相によると、君は三次元の生物ではなく、四次元の生物であると出ているのだ。そんな....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
福相か、貧相か、馬鹿か、目から鼻へ抜けるけちな奴か、等の区別をつける位のあらゆる
観相的なことのみに興味は多少持てるけれども、女の顔にいたっては本当の観賞を企てる....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
いう仕方に於ては却って客観性を有っている。物それ自身から来る客観性ではなくて、主
観相互間から生じて来る処の客観性を夫はもつ。之が空間の観念性の意味である。空間が....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の行方しらずも」などとも一脈相通ずるものがあるのは、当時の人の心にそういう共通な
観相的傾向があったとも解釈することが出来る。なお集中、「常にあらぬかも」、「常な....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
、十両の運命もございます」 「なるほど」と茅野雄は苦笑したが、 「つまりは易料や
観相料と、さして変わりはないようだの」 「はいはいさようでございます」と女の声も....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
われなかった。一度ならず二度までも溜息をついた。それにしても、輪廻に伴う創造観が
観相の主題を占め、広汎な苦行世界を彼に見せてからは、彼がそれまで気にしていた小さ....
「商売の繁昌する家」より 著者:田中貢太郎
芝公園大門|脇に『わかもと』の本舗がある。その『わかもと』の事務所は、寺院の一部であった。
観相家の松井|桂陰君が某時その『わかもと』の某君を訪問した時、 「あなたのところ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
不見転
観相学 桜井大路 この写真(次頁の)から観た処では、額、眉、耳と何れにも非常....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
だ。理窟だね。そういえばそうに違いないさ。それで百発百中だから驚くさ。その先生は
観相もやるし、仏典にも通じている、易学なぞは大家だというんだがね。人体を宇宙と観....
「仏法僧鳥」より 著者:斎藤茂吉
れがむくむくと盛上っているように見える。白雲が忙しそうに其間を去来して一種無常の
観相をば附加える。しばらく景色を見ていた皆は、高野山の好い山であるということに直....