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観音力
「観音力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
観音力の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
》に或遭王難苦《わくそうおうなんく》、臨刑慾寿終《りんけいよくじゅしゅう》、念彼
観音力《ねんぴかんのんりき》、刀尋段々壊《とうじんだん/\え》、或囚禁枷鎖《わく....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
それを置いて行く訳にもいきませんが、一人で行かれましょうか」 和「いや其処は所謂
観音力で、何んな山でも何んな河でも越えられるのが
観音力じゃ、敵を討ちたいという的....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ざと見ました。 そこで弁信は思わず合掌《がっしょう》して、 「推落大火坑、念彼
観音力《ねんぴかんのんりき》、火坑|変成池《へんじょうち》……」 と念じました。....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
心得違をしてはなりません。」と強くいうのが優しくなって、果は涙になるばかり、念被
観音力観音の柳の露より身にしみじみと、里見は取られた手が震えた。 後にも前にも....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
に二つの大なる超自然力のあることを信ずる。これを強いて一|纏めに命名すると、一を
観音力、他を鬼神力とでも呼ぼうか、共に人間はこれに対して到底不可抗力のものである....
「遍路」より 著者:斎藤茂吉
なんかでは出来ないよ」 「強いられた実行なんですね」 「そうかも知れない。しかし
観音力にすがるところに盲目的な強味があるとおもいますね。一時流行した覚めた人間に....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
星のように、昼の明りが洩れてみえる。 如日虚空住 或被悪人逐 堕落|金剛山 念彼
観音力 不能損一毛 或値怨賊遶 各執刀加害 念彼
観音力 咸即起慈心 或遭王難苦 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
暗黒で、ばばの影もみえない。 ――が、微かに。 或遇悪羅刹 毒龍諸鬼|等 念彼
観音力 時悉不敢害 若悪獣囲繞 利牙爪可怖 念彼
観音力 ばばの唱える観音経の声....