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観音菩薩
「観音菩薩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
観音菩薩の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「次郎物語」より 著者:下村湖人
の諸君の発表でもうつくされていると思うので、僕は、僕らにとって聖母マリアであり、
観音菩薩であり、こして真に白鳥そのままの役目をつとめていただいた奥さんに感謝する....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
きないような深玄な汎神論のなかで浮動しているが、ラマ教の教理にしたがうと、法皇は
観音菩薩の化身で、死ぬとすぐ転生して、誰かの胎内から産声をあげて出て来、降生的に....
「水のながれ」より 著者:永井荷風
るようになったのも、事に一利あれば一害ありで施すべき道がないものと見える。浅草の
観音菩薩《かんのんぼさつ》は河水の臭気をいとわぬ参詣者《さんけいしゃ》にのみ御利....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
ことが知られる。しかるに平安朝の中頃から鎌倉期の初葉にかけ、補陀洛山に居る生身の
観音菩薩を拝すると称して、志願ある者は小舟に打乗り海に出で、浪のままに流れ漂うて....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
り当て嵌って行くその自由さ適当さ、これが仏教にこなれた人の働きの理想であります。
観音菩薩に三十三身あるというのもその事で、三十三身とは、数を約めた譬えで、実は人....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
するであろうほど、彼女にとって、彼女は善の権化だった。 ――だからこの風雨に、
観音菩薩の化身が救いに降りて来ても、彼女にはすこしの不思議でも何でもない。当然こ....