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角ぐむ
「角ぐむ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
角ぐむの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
陰惨として暗い。……処々巌蒼く、ぽっと薄紅く草が染まる。嬉しや日が当ると思えば、
角ぐむ蘆に交り、生茂る根笹を分けて、さびしく石楠花が咲くのであった。 奥の道は....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
絶えず続いて、音色は替っても、囃子は留まらず、行交う船脚は水に流れ、蜘蛛手に、
角ぐむ蘆の根を潜って、消えるかとすれば、ふわふわと浮く。浮けば蝶の羽の上になり下....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
この水は、牡丹の叢のうしろを流れて、山の根に添って荒れた麦畑の前を行き、一方は、
角ぐむ蘆、茅の芽の漂う水田であった。 道を挟んで、牡丹と相向う処に、亜鉛と柿の....