角地面[語句情報] »
角地面
「角地面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
角地面の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
でさえ立派な家《うち》が建つ時節じゃないか」
桐畠というのは家のつい近所にある
角地面《かどじめん》の名であった。そこへ住まうと何か祟《たたり》があるという昔か....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
いられない。やはり行く事に致そう。
向う横町へ来て見ると、聞いた通りの西洋館が
角地面《かどじめん》を吾物顔《わがものがお》に占領している。この主人もこの西洋館....
「細木香以」より 著者:森鴎外
して、崖の上の小家を買う相談は、意外に容易く纏まった。高木ぎんの地所は本やや広い
角地面であったのを、角だけ先ず売ったので、跡は崖に面した小家のある方から、団子坂....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
親で、もう一昨年頃|故人の数に入ったが、照降町の背負商いから、やがて宗右衛門町の
角地面に問屋となるまで、その大島屋の身代八分は、その人の働きだったと言う。体量も....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
いした土地なのにねえ。」 母は、土一升金一升のまんなかで、しかもめぬきの土地の
角地面の地主さんになれなかった怨《うら》みを時たまこぼす。 「あすこはな、不浄場....