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「角膜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

角膜の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生と死との記録」より 著者:豊島与志雄
覗き込んだ。安らかな顔をして寝ていた。眼には硼酸水に浸したガーゼが当ててあった。角膜に少し故障があるのであった。私はそのガーゼを取ってやった。堯はぼんやり眼を開....
溺るるもの」より 著者:豊島与志雄
盲目だそうだ。遺伝性黴毒からきた黒内障《そこひ》ではないかと私は思った。が彼女は角膜炎だと云った。そして近眼で乱視だと……。近視十五度の私の眼鏡をかけて、よく見....
」より 著者:豊島与志雄
が縦に刻まれている。そして目には、底力のない鋭利な光が浮動している。奥行がなくて角膜にだけ浮いてるその鋭利な光の動き工合に応じて、眉根の皺が深くなったり浅くなっ....
映画と季感」より 著者:中井正一
といえるのである。 われわれは、芸術を通して奴隷性から封建性等々、歴史の濁った角膜を切りとって、この二十万年の間、人類がみずから築ききたった大いなる宇宙への問....