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「角通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

角通の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
に行く!」 「…………」 三条通りの角をカーブしたジープが、みるみる河原町の六角通り方に小さくなって行くのを見送っていると、 「もう、渡れる。兄ちゃん、さア渡....
婦系図」より 著者:泉鏡花
長火鉢の前を衝と立ち状に来た。 前垂掛けとはがらりと変って、鉄お納戸地に、白の角通しの縮緬、かわり色の裳を払って、上下対の袷の襲、黒繻珍に金茶で菖蒲を織出した....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
と云っても病院の方が多く、そこから白いシーツなどがヒラヒラと乾されているのが、兎角通行人の目につきやすく、病院街と呼ばれることになったらしい。 その駿河台の、....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
刺を見詰めていたが、支倉の事に就てと云われると、会わない訳にも行かないので、兎に角通すように妻に命じた。 この木藤と云う人は後に分ったのであるが、廃娼運動の急....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
に関係して自ら毒薬を仰いだもの、元治年代の長州志士らと運命を共にしたもの、京都六角通りの牢屋に囚われの身となっていたものなぞは数え切れないほどある。いよいよ東北....
読書法」より 著者:戸坂潤
勿論極めて多いわけだが、その結論まで行く迂余曲折が論文の生命で、そうでなければ折角通過した地点も容易に失われねばならぬだろう。論文の進め方は戦線の前進のように考....
偽刑事」より 著者:川田功
た女が幾度か眼で合図した。此処へ来なくても好いと云う位の処であったろう。そこで折角通り蒐ったが行き過ぎようとした。そうだろうが。夫れに相違はなかろうが。ええッ。....