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解き物
「解き物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
解き物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家」より 著者:島崎藤村
……俺が済むまで、お前も起きておいで」 こう妻を呼んで言った。お雪は炉辺で独り
解き物をしていた。小さな夏の虫は何処から来るともなく洋燈の周囲に集った。 お雪....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
られんがな」 と、ぶうぶう云っていたのが、今でも、眼の中にある。 それから、
解き物がうまい。これは、今でも自信がある。古着は、着物の形のまま売って利のある事....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
やっぱり天気がまだかたまらないと云いながら家の者は陰の多い部屋にこもって、各手に
解き物をしたり、涼風が立つ頃になると祖母が功徳だと云って貧しい者に施すための、子....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
た箱を使うのでしたが、その辺は綺麗に片附いていて、糸屑など散らかっておりません。
解き物などをするのにも、長いのは皆|揃えてしばって、たとうへ入れてあります。それ....
「春心」より 著者:田中貢太郎
いいよ」 「おまえは、遅い」 「わたしも奥さんのつごうで、どうなるか判らないよ、
解き物があると云ってらしたから」 「そうかい、それじゃ往くがいい」 お杉はその....