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解氷
「解氷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
解氷の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「上海された男」より 著者:牧逸馬
海鳥糞を積み、布哇《ハワイ》を廻って北米西海岸グレイス・ハアバアで角材を仕入れ、
解氷を待ってアラスカのユウコン河をクロンダイクまで上る筈だということなどを聞出す....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
本人夫の経験のあるのが、材木をドシドシ氷結したアムグーン川へころがし込んだ。春、
解氷期になると、ロシアじゅうの川は気ぜわしく泡立ちながら氾濫する。今こうやって氷....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
た農村を主題とする文学作品、ショーロホフの「静かなドン」にしろ、ゴルブーノフの「
解氷期」にしろ、「村娘」「農村通信員の手記」「貧農組合」「コサック村」、すべて「....
「マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
字はロマーシ。そうだ」 こうして二日後には、クラスノヴィードヴォに向ってやっと
解氷したばかりのヴォルガを下った。桶や袋や箱を重く積込んだ渡船は帆をかけ、舵手席....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
をした者としては、まことに立派なる海員の一人である。わたしはかの四月のはじめに、
解氷のなかで大風に襲われた時、船をあやつった彼の手腕を容易に忘れ得ないであろう。....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
かなりの商業の行われているオコオツクの町でさえ、その住民は、オコオタ河が春に
解氷するのを空腹をかかえてじりじりしながら待っている。ドゥ・レセップ氏がそこにい....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
はウラジオ港外に機雷網をしいて用心しはじめたのであろう。それが冬期の激浪にもまれ
解氷時に至ってロビンソン・クルーソーの行動を起すもののようである。 この日本海....
「海豹島」より 著者:久生十蘭
盤になっているので、氷を穿って始末したかと考えるのは無意義だし、砂浜に埋めれば、
解氷期の潮力の作用で、春先になって、ぽっかりと海面に浮かびだす危険がある。要する....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
日、シドニーに寄港す。期節おくれたるために目的地に達することあたわざれば、ここに
解氷の期を待つという。一行みな健全なり。余、長編を賦して隊長に贈る。 忠肝如。 ....