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「解職〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

解職の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
倉地は生活をささえて行く上にも必要であるし、不休の活動力を放射するにも必要なので解職になって以来何か事業の事を時々思いふけっているようだったが、いよいよ計画が立....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
頃(?)福岡市|須崎お台場に在る須崎監獄の典獄(刑務所長)となり、妻帯後間もなく解職し、爾後、数年閑居、日清戦役後、台湾の巡査となって生蕃討伐に従事した。それか....
私たちの建設」より 著者:宮本百合子
罪をしたほどであった。残額は特殊預金とされたにしろ、戦災保険は五千円支払われた。解職手当、復員手当など、それぞれの家庭としては纏まった金が齎らされたであろう。け....
社会時評」より 著者:戸坂潤
いて十八人が、ションボリと最近帰って来たのである。ホテルの主人と争議をかまえて、解職になり、職をさがしても思わしくないので、飯田橋の職業紹介所の手を通じて、並に....
源氏物語」より 著者:紫式部
はわずかな河内守《かわちのかみ》であった。その弟の右近衛丞《うこんえのじょう》で解職されて、須磨へ源氏について行った男が特別に取り立てられていくのを見て、右衛門....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
。」 「先生、」と船長が言った。「あなたは賢い方です。私がここへ来ました時には、解職させて頂くつもりでした。トゥリローニーさんが一|言でもお聞きになろうとは思い....
黒点」より 著者:豊島与志雄
前から分っていた通り、父は五十歳限り砲兵工廠を解職になった。 十二月末の、もう正月にも五日という、風の強い寒い日だった。父は....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
くしていた。すでにもう彼は、芝居の終るころようやく奏楽席にやって来た晩なんかは、解職すると言っておどかされていた。二、三度は、やって来ることをまったく忘れたこと....
入社試験」より 著者:佐藤垢石
うかね、でも君は社の方ではやめたことにしてあるがね」 「そうですか、でも私はまだ解職の辞令を受け取っていません」 「そうだったかね」 こういって、村上さんは自....
」より 著者:犬田卯
堪え得ず」ということではあったのだが。 辞職後はF町裏に囲ってあった第二号も「解職」したということであったし、第一、ご自身が酒からの動脈硬化で全く「再任には堪....
炎の人――ゴッホ小伝――」より 著者:三好十郎
おありでなかろうと思う。(椅子から立つ)私はブリュッセルに帰って直ちに、あなたを解職するような手続きを取ります。さようなら、それでは――(戸口の方へ歩き出す) ....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
年辛苦を侶にした社員をスッポかして、タダの奉公人でも追出すような了簡で葉書一枚で解職を通知したぎりで冷ましているというは天下の国士を任ずる沼南にあるまじき不信で....
間人考」より 著者:喜田貞吉
従っている。 栗田先生がこれをハツカシベと訓まれたのには理由がある。それは令集解職員令宮内省土工司の条に、「泥部」を「古言波都加此之友造部である。そしてそれを....
大岡越前」より 著者:吉川英治
ませぬか」 「オ、左右太か。はいれ、心待ちにしておったところだ」 一時、表面の解職をうけて、舟源の二階に浪居していた三与力のひとり山本左右太は、御隠殿下の手入....