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触書
「触書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
触書の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
大分あります。七兵衛は教育を受けられなかった人間で、自分一個の器用で手紙の文字や
触書《ふれがき》の解釈ぐらいは人並み以上にやってのけるが、悲しいことには、こんな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 五十一 このたびの大火にあたって、いつぞや、宇津木兵馬が
触書《ふれがき》を読んだ高札場《こうさつば》のあたりだけが、安全地帯でもあるかの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことはわかりません。 三十 その夜の――暁方のことです。 最初に宇津木兵馬が
触書《ふれがき》を読んだ例の高札場のところ。 歯の抜けたような枝ぶりの柳の大樹....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ねえぞ、さあ村の人たちよ、饑饉年が来るから用心しなさいと言って、その晩、夜どおし
触書《ふれがき》をつくって諸方へ廻して、皆の者に勧めることには、明地《あきち》や....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
いのところにいることがわかりますね。嘉永六年の黒船騒ぎのとき、浦賀奉行がだした御
触書が翻訳つきで博物館にありますが、外国人を見ると青い眼玉の子供を孕むから……こ....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
。 江戸時代には老牛馬を屠殺委棄するの無慈悲なる行為を禁じたが為に(奈良奉行の
触書にこの禁制見ゆ。他の地方でもそうであったらしい)老牛馬は通例飼養者の飼い殺し....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
盛んになるとともに、それが年を逐うていよいよ厳重になり、文化五年の伊予の大洲藩の
触書の如くんば、七歳以上のエタは男女にかかわらず、必ず胸に五寸四方の毛皮の徽章を....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
唱門師の婦女が往々売女であったことはあえて珍らしからぬことで、正徳三年の長州藩の
触書にも、遊女を穢多の種類とある(『郷土研究』二巻二号)。 なおこの西阪町の旧....