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触診
「触診〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
触診の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
であり、また、ブラウンセカール教授の言のごとく、恐らく絶命している間でも、聴診や
触診ではとうてい聴き取ることの出来ぬ、細微な鼓動が続いていたに相違ないのだから―....
「手術」より 著者:小酒井不木
くなるのが特徴であるということを繰返し説明なさったようでした。 ところが、暫く
触診をなさっておいでになりますと、先生の御言葉が段々乱れてまいりまして遂には、ぱ....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
至りましては流感の患者、肺炎の患者、胃腸の患者の八九十%以上に、肝臓の肥大圧痛が
触診されるのでありまして、昭和十二年末から現在まで、二千例あるいはそれ以上かよう....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
にも早くやってきたので、久美子は愕然とした。 「疲労だね」 肋骨の下を念入りに
触診してから、内科の主任は事もなげにいった。 「君達のグループは働きすぎるよ」 ....
「日を愛しむ」より 著者:外村繁
「はあ、痛くはありません」 更に私の体を少し横に向けさせ、医師は脇腹近くを強く
触診する。しかし今日の医学は聴診器はあまり重視しないのか、胸部の診察はなく、処置....
「澪標」より 著者:外村繁
を浮かすと、看護婦がズボン下とともに股の下に押し下げる。代って、医者が私の腹部を
触診し、例の通り包皮を剥く。やはりかなりの痛みを覚える。 「ひどい包茎だね」 ....