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言も
「言も〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
言もの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
れたので、ほっと安心しました。しかし伊作に口止めされているので、小判の話なぞは一
言も言いませんでした。「もし金のことが発覚すれば、三人同罪で牢屋へ行くのだ。」と....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
あいきょう》そのもののように滑かに彼と応対していた。が、彼等の話している言葉は一
言も僕にはわからなかった。(これは勿論僕自身の支那語に通じていない為である。しか....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
なって、その御文を開けて御覧になると、一首の古歌がちらし書きにしてあるだけで、一
言もほかには御便りがございません。
思へども思はずとのみ云ふなればいなや思は....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
書生は才力に誇っていたと見え、滔々《とうとう》と古今の学芸を論じた。が、益軒は一
言も加えず、静かに傾聴するばかりだった。その内に船は岸に泊した。船中の客は別れる....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
責苦に遇わされたのです。それでも杜子春は我慢強く、じっと歯を食いしばったまま、一
言も口を利きませんでした。 これにはさすがの鬼どもも、呆れ返ってしまったのでし....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
えなかった。下士は、――下士もあきらめたと見え、「あります」に力を入れたぎり、一
言も言わずに佇んでいた。K中尉はだんだん不安になり、(しかもまた一面にはこの下士....
「或る女」より 著者:有島武郎
間に稲妻のようにすばしこく隔意のない顔を見せたには違いなかろうけれども。葉子は一
言もいわずに黙礼したまま二人《ふたり》に別れて部屋《へや》に帰った。
室内はむ....
「星座」より 著者:有島武郎
まいこんだ。
園はおぬいさんに牽《ひ》きつけられている、おぬいさんについては一
言もいわないではないか。……清逸はすぐそう思った。それともおぬいさんにはまったく....
「片信」より 著者:有島武郎
心情の矛盾に対して、平らかなりえない心持ちの動くべきではないかとの氏の詰問には一
言もない。僕は氏が希望するほどにそうした心持ちを動かしてはいなかったようだ。ここ....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
めんかっと赤くほてって、ただひとしずくの血のしたたりのようになりました。もうひと
言もものがいえなくなりました。まあ、この王女は、おとうさんのなくなった晩、ヨハン....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
違反したる挙動ならずやとの口調を以て厳しく談じ込まれたるが故に、政府においては一
言もなく、ロセツの申出はついに行われざりしかども、彼が日本人に信ぜられたるその信....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
しないよ、お前。」と斜めに肩ごしに見遣たまま打棄ったようにもののすッきり。かえす
言もなく、 「おや、おや。」と口の中、女中は極の悪そうに顔を赤らめながら、変な顔....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
―(様子を見ると、仔細は什※、京子が『たそがれ』を借りた事など、女房は、それに一
言も及ばぬらしい。)―― 「ただ、いかんせん、亭主に高利の借がある。催促が厳しい....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
らっしゃいます、せめて、その、その百人一首でも見とうござんすのにね。……」 と
言も乱れて、 「墓の所をご存じではござんすまいか。」 「……困ったねえ。門徒宗で....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
るまでには、ともかくも十人並以上になるんだ、ね、そうじゃないか。」 主税は返す
言もなく、これには否応なく頷かされたのである。蓋し事実であるから。 一....