言伝える[語句情報] » 言伝える

「言伝える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

言伝えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
田舎は律義で、日蝕は日の煩いとて、その影には毒あり、光には魔あり、熱には病ありと言伝える。さらぬだにその年は九分九厘、ほとんど皆既蝕と云うのであった。 早朝日....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
って、村も里も水の底に葬って、竜神は想うままに天地を馳すると……こう、この土地で言伝える。……そのために、明六つ、暮六つ、丑満つ鐘を撞く。…… 学円 (乗出でて....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
ケ所底の知れない深水の穴がある。竜の口と称えて、ここから下の滝の伏樋に通ずるよし言伝える、……危くはないけれど、そこだけは除けたが可かろう、と、……こんな事には....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
音の仁王門、芝の三門など、あの真中を正面に切って通ると、怪異がある、魔が魅すと、言伝える。偶然だけれども、信也氏の場合は、重ねていうが、ビルジングの中心にぶつか....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
に、こぼれ松葉の青々としたのが、整然として手で梳いたように敷いてあった。 俗に言伝える。天狗、狗賓が棲む、巨樹、大木は、その幹の肢、枝の交叉の一所、氈を伸べ、....