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「言問団子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

言問団子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
た。自分はたんとも食わないのであるが、若い道連れに奢ってくれる積りらしく、老人は言問団子に休んで茶を飲んだ。この老人はまったく足が達者で、記者はとうとう梅若まで....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
舗の估券をおとすまいとしているが、梅園の汁粉に砂糖の味のむきだしになったを驚き、言問団子に小豆の裏漉しの不充分を嘆つようになっては、駒形の桃太郎団子、外神田の太....
競漕」より 著者:久米正雄
澄ますと川面を渡る夜の帆船の音が聞えるようである。うとうとしている間に二三軒横の言問団子の製餅場で明日の餅を搗き初める。しかしそれを気にして床上に輾転しているの....
みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
のであるから、東西いずれの地で、『みやこ鳥』の名が起こったか分からないのである。言問団子は、いま西洋料理屋になってしまった。団子は、申し訳ばかりに店の片隅になら....
向嶋」より 著者:永井荷風
に建立せられたのもその頃のことである。長命寺門前の地を新に言問ヶ岡と称してここに言問団子《ことといだんご》を売る店のできたのもまたこの時分である。言問団子の主人....
向島」より 著者:永井荷風
みならず、そのあたり一帯が競漕を見にくる人で賑かになる。堤の上に名物《めいぶつ》言問団子《ことといだんご》を売る店があり、堤の桜の由来を記した高い石碑が立ってい....