言掛け[語句情報] »
言掛け
「言掛け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
言掛けの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
小田原提灯を点けて二人連れで通り掛った者がありますから、 筆「もし貴方」 と
言掛けましたが是は中々云えんそうでございますが実に慣れないでは云えるものではない....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
附き情深きキスを移して「あゝ到頭お帰になりましたね今夜は何だか気に掛りまして」と
言掛けて余が目科の背後に在るを見、忽ち一歩引下り「おゝ御一緒に、今まで珈琲館に居....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
は本当とは思いません」 又「何故、私は年を取って冗談やおどけにお前さん此様な事を
言掛ける事はない、お前さん、実は疾うから真に想うても云出し兼ていたが、酔うた紛れ....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
て来たようだよ。」 と、私が何だか居堪《いたたま》らないような気になって又母に
言掛けると、母は気の無さそうな声で、 「そうだね。」 「出て見ようか?」 「出て....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
同時に、袖にも褄にもすらすらと寂しの添った、痩せぎすな美しい女に、――今のを、ト
言掛けると、婦人は黙って頷いた。 が、もう打頷く咽喉の影が、半襟の縫の薄紅梅に....