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「言葉を交わす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

言葉を交わすの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖術」より 著者:泉鏡花
「だって、召物が。」 「何、外套を着ています。」 と別に何の知己でもない女に、言葉を交わすのを、不思議とも思わないで、こうして二言三言、云う中にも、つい、さし....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
※くと、余り強く面を圧していた、ためであろう、襖一重の座敷で、二人ばかりの女中と言葉を交わす夫人の声が、遠く聞えて、遥に且つ幽に、しかも細く、耳の端について、震....
菜穂子」より 著者:堀辰雄
してくれそうな気もするのだ。 それにしても、この頃のお前はどうしてこんなに私と言葉を交わすのを避けてばかりいるのかしら? 何かお互に傷つけ合いそうなことを私か....
集団見合」より 著者:坂口安吾
たちのようであった。そして五六時間ボンヤリ河原に突っ立っていただけで、一言も誰と言葉を交わすでもなく、むなしく帰って行ったのだ。 同じ村から一しょに出てきた二....
次郎物語」より 著者:下村湖人
あり、「親爺」の綽名で有名でもあったので、もうとうから顔を見知っていた。しかし、言葉を交わすのははじめてだった。彼は、自分の名を答え終ると、いかにも「親爺」らし....
王さまの感心された話」より 著者:小川未明
とに空に輝きましたけれど、幾百|万里となく遠く地の上から隔たってしまって、もはや言葉を交わすこともできなくなりました。それでも花は、夜ごとに空を向いて、星から降....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
あった。 で――それは、五条大橋の時もまた今も同じ心理が竦み合いになりかけた。言葉を交わすまえに、眸と眸とが、もう小次郎の感情と、同時に武蔵の感情とを、完全に....