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「言葉を掛ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

言葉を掛けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
無名作家の日記」より 著者:菊池寛
なる。博士はもうとっくに、俺の脚本のことなどは忘れてしまったと見え、たまたま俺に言葉を掛けることなどがあっても、脚本のことはおくびにも出さなかった。が、今度山野....
新生」より 著者:島崎藤村
に間に合った。知らない仏蘭西人ばかりの乗客の間に陣取って種々《いろいろ》親しげに言葉を掛ける夫婦と一緒に腰掛けた時は、岸本に取って肩身が広かった。 「セエヌの水....
藁草履」より 著者:島崎藤村
。丁度、そこに線路番人が見張をして佇立《たたず》んでいて、お隅の通る度《たび》に言葉を掛ける。終《しまい》には、お隅の見えるのを楽みにして待っている、という風に....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
で逃れても生涯安心の時はないと、権田の言葉が其のまま胸に浮んで見ると、茲で情ある言葉を掛けるは決して秀子の為ではなく却って其の仇に成ると云う者、真に秀子を愛する....
魔都」より 著者:久生十蘭
体、何がそれほど皇帝を驚かしたか知らないが、あまりに様子が妙なので秀陳も迂濶に御言葉を掛ける事が出来ない。ひたすら謙譲の意を示すため、皇帝のひそみにならって、こ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ではあるが、使う場合が多かったものですからちょっと出やすい。 何しろそんな風で言葉を掛けることが不性になって居ったものですから、突っ立った切り大宮君を眺めて居....