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「言葉を濁す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

言葉を濁すの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
りましたか、急に暗うなりましたゆえ、灯の用意を致しまするでござります」 巧みに言葉を濁すと、あるじ英膳はついと身をそらしながら、灯の支度を始めました。まことに....
旅愁」より 著者:横光利一
兄の考えを通り脱け、勝手なところへ出てまた廻る癖があるので、自然矢代も妹にだけは言葉を濁す癖があった。 「帰りたいと思ってるんだけど、急いでまた悪くなるの恐いか....
遺書に就て」より 著者:渡辺温
あまり気にしない性質の人が多いようですが。』 『ええ――』と葛飾は当惑したらしく言葉を濁すのである。 『恥を申し上げるのですが、実は昨夜妻と掴み合いの喧嘩を致し....
小翠」より 著者:田中貢太郎
共にひどく恐れて、はっきりと返事をすることができなかった。王給諌の方では王侍御が言葉を濁すのは確かに宰相がいって何かもくろんでいるから、王侍御を弾劾してはかえっ....
田舎者」より 著者:豊島与志雄
代もあるのだった。その寺井さんがいま東京にいて、あの人も不幸続きで……と依田氏は言葉を濁すのである。岸本はふいに少年時の夢にめぐり逢ったような気がして、菊子さん....