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「言葉数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

言葉数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
失ってまいりました。それまでは口争い一つしたことのない四人の外人の方も、しだいに言葉数が少なくなって、お互いに警戒するような素振りが日増しに募ってゆきました。そ....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
はじめてハッキリと云った。 「貴郎様のお心に従うこと、決して決してなりませぬ！」言葉数は少なかったが、毅然とした態度冷然とした容貌に、動かぬ心を現わして、相手を....
「日置流系図」より 著者:国枝史郎
しんと更けて来た。何となく物凄く思われるかして主馬を初め集まっている者は、次第に言葉数が少くなった。とその時表戸をトントントントンと叩く音がする。ハッと皆は眼を....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
になったわ、昨日はまた上人様からわざわざのお招きで、行って見たれば我を御賞美のお言葉数々のその上、いよいよ十兵衛に普請一切申しつけたが蔭になって助けてやれ、皆｜....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
を鬼にしてウンと云わせたんだ」 「いやにモッタイづけるない。それだけ御念の入った言葉数で女のマズサの見当がつかあ。手がいるのだから仕方がない。化けものでなきゃ使....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
このいわゆるオルフィズムの圏内に入り込むものであるかもしれない。 詩形が短い、言葉数の少ない結果としてその中に含まれた言葉の感覚の強度が強められる。同時にその....
「縮図」より 著者:徳田秋声
銀子にも男性的なこの青年の印象は悪くなかった。文化人気分の多い栗栖とは違って、言葉数も少なく、お世辞もなかったが、どこかのんびりした地方の素封の坊っちゃんらし....
「手紙」より 著者:夏目漱石
顔をこの時はじめて見た。けれども席に着いて挨拶《あいさつ》をする彼の様子といい、言葉数といい、抑揚《あげさげ》の調子といい、すべてが平生の重吉そのままであった。....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
我儘《わがまま》で偏狭《へんきょう》な事は前から承知していたが、平常《ふだん》は言葉数を使わないので何だか了解しかねる点があるように思われていた。その了解しかね....
「声と性格」より 著者:宮城道雄
みが持てるのである。 婦人の丁寧であることは望ましいことであるが、中には非常に言葉数が多くて、先がわかっているのに、廻りくどく話す人がある。そういう人に対して....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、私たちにとって欠かされないものだけれども、どうしても一定の時間がいります。単な言葉数でない時間がいります。同じ土台、同じ線の中で話していることは勿論わかってい....
「沈丁花」より 著者:宮本百合子
をためすのは将来のことだ。今、彼女が必要なのは明日から住居と食物を与える職業だ。言葉数をきかないが、千鶴子が心でどんなに不安を覚えているか、それははる子の心にま....
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
だ。ドイツ語、ハンガリー語、英語、ロシア語。そこに集った革命的作家の国籍の数だけ言葉数があった。が、一つの瞬間、そういう言葉の差別は急に溶けて一かたまりの焔のよ....
「地は饒なり」より 著者:宮本百合子
ること」とが、或る程度まで判断されるようになった。 そして、いつともなく相当な言葉数を知って来た彼女は、自分のこれからを「どうしたらいいだろう」とかつて書いた....
「禰宜様宮田」より 著者:宮本百合子
も、何より肝腎の、 「俺の心にすまんねえもの」 を、云いとくに入用《いる》だけの言葉数さえ知らない上に、どういう訳だからどうなって俺の心に済まないのかと、いうこ....