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「言辞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
言辞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ることはたいてい想像ができるであろう。自然科学的の内容はなくていたずらに威圧的の
言辞を重ねるのが一般の風潮であった。詭弁学者らはすべてのもの、各々のものを、何ら....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
世の希望と恐怖とを背景として読まなければ了解らない、聖書を単に道徳の書と見て其|
言辞は意味を為さない、聖書は旧約と新約とに分れて神の約束の書である、而して神の約....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
からには、この君を立て参らせるのが、最も正当であると存ずるが、如何であろう」と。
言辞鄭重ではあったが、勝家と対立せざるを得ない。静り返っていた一座は、次第にさざ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
だった。石子はちょっと舌打しながら封を切った。 手紙には矢張以前のように嘲笑的
言辞で充ちていた。が、三度目ではあるし、始めての時程は腹も立てなかった。 が、....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
は旋風が立っているばかりではなく、言葉の前にも旋風が立っていた。 源氏物語にも
言辞事物の注のほかに深き観念あるを説いて止観の説という。この公の源語の注の孟津抄....
「運命」より 著者:幸田露伴
|密かに諸王に詔し、鎮兵を統領して之を討平せしむと。臣謹んで俯伏して命を俟つ、と
言辞を飾り、情理を綺えてぞ奏しける。道衍|少きより学を好み詩を工にし、高啓と友と....
「大脳手術」より 著者:海野十三
か、近き将来、珠子さんはきっと君を裏切って離れて行くに違いないなどと、甚だ不吉な
言辞を弄して、私を極度に不愉快にさせた。私は彼に対し、直ちに出ていってくれといっ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ろで、所詮戯論に終わるので、理窟は幾何精しいようでも、この歌から遊離した上の空の
言辞ということになるのである。或人はこの歌を空虚な歌として軽蔑するが、自分はやは....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
たときと数十年後とでその感触の程度に変りはない。いつも新しくいつもほのかである。
言辞の森の下道を辿って、その香気を嗅ぎ分けるときに、人々は直ちに魅了される。 ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
役立たぬなら取り代えるべきだ」 と言うのであった。 こうした不遜な、生意気な
言辞を弄したにもかかわらず、温和な、寛大な広江先生は終始私を愛して下さった。国語....
「いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
ころだが、――余は本日、日曜の外出先に於て旧友と会し、たまたま彼が軍人を誹謗する
言辞を弄するを聴き、痛憤に堪えず、遂にその頭上に鉄拳を加えたり。想うに、男子侮辱....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
んで、つまり、商売のコツだから、ボクは昔からゴルフやらんです。ハハ」 怪人物の
言辞はモーローとして心もとないから、私は士郎さんをたずねて、きいた。 「カチンス....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
書を奉呈せしめた。その文章の中に「皇帝倭皇に問う」という文字があり、その他不遜の
言辞が連らねてあったので、天皇陛下に於かせられては、その国書の礼に適えるや否やを....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
まごして早く降参しないことには、征伐を受けること必せりじゃ、などという傍若無人の
言辞とは似ても似つかない、嬉しがらせの辞令を与え、さて、その後から、再度自分の希....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
度があって、実朝を褒めるときにもそれをそのままあてはめて、誰もが軽はずみに亜流的
言辞を使っているのでなければ幸である。たとえ実朝が『万葉』の語をよく生かしたとし....