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訃報
「訃報〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
訃報の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
る末から三番目の女を、阿母の実家にやる約束をして、其祝いをして居る所にお馨さんの
訃報が届いたのだそうだ。丁度お馨さんが米国で亡くなった其晩に、阿母さんが玄関の式....
「作品の血脈」より 著者:宮本百合子
ふだん近くにいない人々にとって、岡本かの子さんの
訃報はまことに突然であった。その朝新聞をひろげたら、かの子さんの見紛うことのない....
「白藤」より 著者:宮本百合子
はや冬となった。十二月になって八日にアメリカとの戦争が開始された。 孝子夫人の
訃報を、私はごみっぽい板じきの室に立ったままで語る妹から、伝え聞いたのであった。....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
たが、私の帰省したのを喜んで病を押して出席された。その後私が帰京して間もなく氏の
訃報に接したのは殊に悼む所である。この老人連は私の関係している日本及日本人の毎号....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
したのだとも言われている。フョードル・パーヴロヴィッチは酔いしれているときに妻の
訃報《ふほう》に接したが、いきなり往来へ駆け出すと、嬉しさのあまり両手を宙に差し....
「乾杯」より 著者:豊島与志雄
、痣の一事だけが中心にはっきりしています。 彼は酔っていました。友人の旅先での
訃報を受けていました。つまらぬことで女中を怒鳴りつけました。ちょっと父と議論しま....
「三十歳」より 著者:坂口安吾
した長い年月があったのである。そして、その努力がもはや不要になったのは、あの人の
訃報が訪れた時であった。私は始めてあの人のこと、あのころのことを思いだしてみよう....
「久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
で米斎君に逢ったという人がある。そんな調子なら心配はあるまいと思っていると、急に
訃報に接して驚きました。実はその頃は私の方が危かったので、風邪のあとで軽い肺炎に....