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計図
「計図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
計図の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「盲人独笑」より 著者:太宰治
化二年、三十四歳の晩春、毛筆の帽被を割りたる破片を机上に精密に配列し以て家屋の設
計図を製し、之によりて自分の住宅を造らせた。けれども、この家屋設計だけには、わず....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を貫いている素焼の朱線にも、注意を払っていいと思う」
「すると、君は、この館の設
計図が必要なのかね」と熊城が呆れ返って叫ぶと、
「ウン、全館のを要求する。そうす....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
へあがった。 敷地の選定もきまり、兵器廠と一緒に兵学寮創設の案を立てて、その設
計図の調製を終った大村はほっとした気持でくつろぎ乍ら、鴨川にのぞんだ裏の座敷へ席....
「一坪館」より 著者:海野十三
らいてごらん」 源一は少佐にいわれたとおりにした。どのページにも建築物の図と設
計図とがついていた。すばらしい美本の建築設計集であった。 「なるほど。画なら分り....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
げよう。しかし君は、なかなかむずかしいことに手を染めたようだね。どれ、接続図と設
計図とがあるなら出してごらん」 博士は図面を見て、いろいろとためになることを隆....
「超人間X号」より 著者:海野十三
うしなくてはならない」 機械人間は、机の上から赤鉛筆をとると、壁にはってある設
計図の上に赤線をひいて、元《もと》の設計を訂正《ていせい》していった。 「よせ。....
「火星探険」より 著者:海野十三
ランクの中には、何が入っているのですか」 「それはね、わしが永年苦心して作った設
計図などが入っているのだ。そのときになれば分るよ」 「博士。それでは、この宇宙艇....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
あると見えて、これを見よ、田方松造《たがたまつぞう》という少年から、地下戦車の設
計図を送ってよこした。よく見て参考になるようだったら、使うがよろしい。」 「はい....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
例の黒い筒は、どうしたのだろう。どこへいってしまったのだろうか。 怪しい設
計図 私が、きょろきょろとあたりを見廻すものだから、ニーナはそれと気がついたら....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
がら、密使は一応四方八方へ気を配った上で、 「……あのう、それ、人造人間戦車の設
計図をお譲り願ってこいと申されました。どうぞ、ぜひに……」 「あれッ。ちょっと待....
「夏」より 著者:寺田寅彦
チ一枚買うように気軽に出来れば便利である。 家を建てようと思う人が自分の素人設
計図を見せてまずい所を直してもらったり、ちょっとした器械でも買う場合に目的を話し....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
った。ほんとにほんとに弁才坊め、いろいろの機械を持ってやがる……ははああいつが設
計図、ははああいつが測量機、ははああいつが鑿孔機、うんとこさも駄目らしい……え、....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
いけれど、室の中央に一脚の丸卓子が置いてあって、その上に一葉の紙があり、紙には設
計図が書かれてある。それにもう一つ、巨大の像――支那服を纒った老人の、巨大の像が....
「戦後合格者」より 著者:坂口安吾
定の度を高める働きと見てもよかろう。政略といってもバカにはならぬ。指導者の理想設
計図の心棒がしっかりして、日常の行き届いた教育や指導がなければ、事に当って多少と....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
山本先生は目がわるいので、みな諭吉がかわってやりました。 大砲をつくるための設
計図がほしいとか、出島のオランダやしきをみたいとかいってくる人があります。それら....