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「計算尺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

計算尺の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
ならないので、一寸失敬するよ」 こう言って赤星探偵は懐中から広い洋紙と、細長い計算尺と、それから掌に入りそうな算盤とを出して卓子の上に並べました。それから、つ....
金属人間」より 著者:海野十三
道《ほどう》のはしに小さな台を立て、そのうえに、台からはみだしそうな、長さ二尺の計算尺を一本よこたえ、それからピンポンのバットぐらいもある大きな虫めがねを一個お....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
研究に、ふるいたったようであった。 彼はまた、例の倉庫の中の研究室にこもって、計算尺をうごかし、紙のうえに、鉛筆を走らせ、一分の時間もおしいという風に見えた。....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
告ばかりであって、その中に只の一枚も、「金博士は、机に向い、設計用紙を前にして、計算尺をひねりつつあり」とか「金博士、只今、バーミンガムの特殊鋼工場へ、マンガン....
中村彝氏の追憶」より 著者:寺田寅彦
よってこんなにもちがうものかと思った。 右の手の方はすらすらと無事に出来たが、計算尺を持った左の手がどうしても思うようにならなくて、これに大分時間をかけたよう....
科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
へとび込んだ。そして机の前に座るや、あらゆる公式と数値とを書いたハンドブックや、計算尺の揃っているのを見極めた上で、説明書を開いた。 「偉大なる結論というものは....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
開山|福沢翁が富の福音を伝道しつつも士魂商才を叫んだ如く、当時の青年はコンパスや計算尺を持つ技師となっても、前垂掛けで算盤を持っても、文芸に陶酔してペンを持って....