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「訊問〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

訊問の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
《こぶし》を握りて眼《まなこ》を閉じぬ。 やがて裁判長は被告に向かいて二、三の訊問ありけるのち、弁護士は渠の冤《えん》を雪《すす》がんために、滔々《とうとう》....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
六三三年に老齢と病気のために衰弱していたにかかわらずローマへ召喚され、宗教裁判の訊問に答えなければならなかった。彼はできる限り論争を避けようと務めたが結局やはり....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
説明は、すらすらと搬びませんでした。それは、小一時間に渡った問答――というよりも訊問――が続いたのちのことです。何等かの決意をした丸本少佐は別室に去りました。営....
ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
は其の後一と言も口を利いていないんだ」 犯人と思われるあの男に、まだ一言半句の訊問もしてないという帆村の言葉に、私は驚いてしまった。 「じゃ今まで君は、一体何....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
く離してくれたのだった。 しかし捕えたカンカン寅というギャングの顔役は、当局の訊問に対して、思うような自白をしなかった。彼の手先である赤ブイの仙太殺しの一件を....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
させたんです。青竜王、いま竜宮劇場の中から電話を掛けたんです。私は青竜王に一応|訊問するため、職権をもって拘束をいたしますから……」 「午後四時十分。――」 ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
かわしい。 帰宅までに二度、お巡さんから誰何された。リュックの中の品物について訊問を受ける。それが大鯛であり、防空頭巾をかぶせてもまれるのを防いであるので、余....
金属人間」より 著者:海野十三
なかったか。それから最初にこの事件に気がついたのは何時ごろだったか、などについて訊問《じんもん》していった。 これに対する博士の答えは、かんたんであり、そして....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
の美青年の給仕を呶鳴りつけたい衝動に駆られたのを、ようやくにしてぐっと怺え、誘導訊問風に呼びかけた。 「はい、さようでございます。ご馳走はございませんが、どうぞ....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
だ。だが、彼はそんなことに気がつかなかった。只考えたのは、何とかして、検札や旅客訊問の網に引懸るまいとして、こそこそ逃げ込むことばかりにこれ努めた。 その結果....
火薬船」より 著者:海野十三
てこられないはずはないのだがと、岸隊長はどこまでも、こまかいところへ気を配りつつ訊問にかかった。 「本船のせきは、日本か中国か」 「もちろん日本でございます」 ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
水兵は、連のことを白状したか」 「いえ、何にも返事をしませぬ。医者には、こういう訊問は得意でありません」 とドクトルは頭をふった。 すると隅にいたヨコハマ・....
」より 著者:井上紅梅
方の座席にいた二十余りの男は憤慨の色を現わした。 「まあ聴きなさい。赤眼の阿義が訊問にゆくとね。あいつはいい気になって釣り込もうとしやがる。あいつの話では、この....
良夜」より 著者:饗庭篁村
、「御身は何の所用ありてこの橋上を徘徊さるるぞ」と問われたり。予もこの頃は巡査に訊問さるるは何にかかわらず不快に感ずる頃なれば、「イヤ所用なければこそこの橋上を....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、風の翼に乗ることもできるのだ。そこで、彼は見せかけの勇をふるって、どもりながら訊問した。「だれだ、貴様は」返事はなかった。彼は前よりもっとふるえる声でくりかえ....