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討入り
「討入り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
討入りの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
を選んで彼の売る絵は、こっそりひらいてみると下手な西洋の美人写真だったり、義士の
討入りだったりする。絶対にインチキと違うよ、一見胸がときめいてなどと中腰になって....
「阿部一族」より 著者:森鴎外
房《にょうぼう》は、当歳の女の子を抱いてうろうろしているばかりである。 あすは
討入りという四月二十日の夜、数馬は行水を使って、月題《さかやき》を剃《そ》って、....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
どもかな。 江戸ッ児はまた好んで歌舞伎灯籠をもつくる。 夏の絵草紙屋に曾我の
討入り、忠臣蔵、狐忠信、十種香などの切抜絵を購い来て、予め用意した遠見仕立の灯籠....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
阪に滞留したまま進退|谷《きわ》まるという立場になられたのであったが、終に長防へ
討入りという事になったので、松山藩は海路四国の先手を命ぜられた。そこで世子は父た....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
イト》などの工合もうまく出来ていた、遠見へは一々上手に光りがあててあった。曾我の
討入りの狩屋《かりや》のところなどの雨は、後に白滝《しらたき》という名で売出した....
「読書遍歴」より 著者:三木清
かった。 播州赤穂は竜野から五里ばかりのところにある。私どもの中学では毎年義士
討入りの日に全生徒が徹夜で赤穂の町まで行軍を行ない、そこで義士追慕の講演会を開く....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
ば大石内蔵介を主人公として書こうとするのに、彼が京都でどんな生活をしていたとか、
討入りの前日に何をしたとか書いている小説があるとする。思いがけない解説を聞いて読....
「かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
。現に浄瑠璃坂の仇討のごときは、それが江戸の出来事でもあり、多人数が党を組んでの
討入りでもあり、現に大石内蔵助の吉良家
討入りは浄瑠璃坂の
討入りを参考にしたのであ....
「三国志」より 著者:吉川英治
れていた。帝はその心事を察して、 「まだ汝の亡父を慰めてやれぬが、やがて呉の国に
討入り、建業城下に迫る日は、必ず張飛の仇もそそがずにはおかぬ。張苞よ、悲しむなか....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
需や足がかりの地は、三河だった。 そんなわけで、ここにもまた一挿話がある。義士
討入りの当日、不忍ノ池の足利邸から松坂町の吉良邸へ、ある問題で、お礼の使者が行っ....
「放浪」より 著者:織田作之助
を選んで彼の売る絵は、こっそりひらいてみると下手な西洋の美人写真だったり、義士の
討入りだったりする。絶対にインチキとは違うよ、一見胸がときめいてなどと中腰になっ....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
なく、武士には柔弱すぎるとも見える。それに一党中での美男でもあったという。だから
討入り前には相思の女性もあったらしい。 が、その相手は町娘やら許嫁なのやら、誰....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
ていたものである。僕の司馬江漢を知ったのは勿論余り古いことではない。しかし義士の
討入りの夜に両刀を揮って闘った振り袖姿の小林平八郎は小学時代の僕などには実に英雄....