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討滅
「討滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
討滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
、出立《でたち》王子は定家卿の『後鳥羽院熊野御幸記』にも見るごとく、この上皇関東
討滅を熊野に親しく祈らんため、御譲位後二十四年一回ずつ参詣あり、毎度この社辺に宿....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
、勿論大阪方に味方せんと云った。兄の信幸、内府は雄略百万の人に越えたる人なれば、
討滅さるべき人に非ず、徳川方に味方するに如かずと云う。 茲で、物の本に依ると、....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
の門まで絡繹として続いたとある。供奉の武将達も、或は河内に、或は|伯耆に、北条氏
討滅の為にあらゆる苦悩を味った訳であるから、此の日の主上及び諸将の面上に漂う昂然....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
一揆の蜂起《ほうき》を致して大ドジを演じたから、立花、黒田等諸将に命じて一揆をも
討滅すれば成政をも罪に問うて終った。木村父子は何も越中立山から日本アルプスを越え....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
足はありません、私たちは、生きて、栄えて、整理して、防禦して、それで聞かない時は
討滅して、力の権威をもって、自分に従わないものをどしどしと征服して行くのです。そ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
も知れない。神はそれを欲しない。アフリカおよびスペインの大戦役、シシリアの海賊の
討滅、ゴールやブルターニュやゲルマニーなどへの文化の輸入、それらの光栄はルビコン....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
殺戮によって印象され、引続きロウマの領土に侵入することを恐れさせた。しかし彼らは
討滅されたというよりもむしろ征服されたのであった2)。そして彼らが送り出した軍隊....
「雪の宿り」より 著者:神西清
、いやそれのみか、遂には西の陣へお奔りになったとやら。この師走の初め頃、今出川殿
討滅御|祈祷の勅命が興福寺に下りました折ふしは、いや賑やかなことでございましたな....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
れ、祖先以来の本領の安堵を得たのであったが、命を拒んで反抗したものは、やむをえず
討滅せらるるの運命を免れなかった。されば彼らがもはや倭人王の名を以て、直接支那と....
「三国志」より 著者:吉川英治
く動くようになった。 かかる折に、果たして、夏侯惇を大将とする十万の兵が、新野
討滅を名として、南下してくるとの沙汰が聞えてきたのである。 「十万の大兵とある。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ばわれては、彼の立脚する所はなくなる。 かつは、朝廷としても、ここまできた北条
討滅の意義は霧消してしまう。――だからたとえ朝命をまたず無断東征に赴いても、それ....