討議[語句情報] »
討議
「討議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
討議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
十二日 ◯十日米英、首都において緊急会議開催と、朝刊が報じている。和平申し入れが
討議されているものと思われる。 いかなる条件を付したかわからぬが、国体護持の一....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
うもそう真面目に来られちゃ挨拶に困りますねえ」 と、冗談らしく云って、この問題の
討議打切りを宣告した。 かの女が、ほのかに匂っているオレンジに塗られたブランデ....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
て、喫みつくしたバットの口と吸殻が小皿から乱雑に畳の上に、こぼれていた。何か別な
討議がされた後らしい。立ってきた河田は、森本の入った後を自分で閉めた。彼は大きな....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
無いから政府の行う処必ずしも正鵠では無い。且文芸上の作品の価値は区々の秤尺に由て
討議し、又選票の多寡に由て決すべきもので無いから、文芸審査の結果が意料外なるべき....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ないだろう。 Y氏。K造船所の飛行機技師長。口角泡をとばして列強航空力の優劣を
討議し、つねに正確に悲憤|慷慨におわる。独逸へ行かれるのだそうだが、いろいろ専門....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
上において、自席にもどると、さかんな拍手、さけび声が起りました。つづいていろんな
討議がおこなわれ、めいめい、かっぱつに意見をかわしました。そして、新人会員のばん....
「巴里の唄うたい」より 著者:岡本かの子
れじゃどうするのだ。」 ドュフランは少しむっとした。 喋り好きの彼等が長時間
討議し合ってやっと一つの決議が纒った。それははやり唄うたいを巴里の表通へも流して....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
一通りでなかったことを知った。 夜の研究会には、小川先生も自ら進んで加わった。
討議は、なまなましい異変を中心題目にして、最初から興奮の渦をまいた。塾生の大多数....
「思い」より 著者:伊丹万作
が、いま最も要望されているのではないだろうか。 なお、今度のような重大な問題の
討議にあたつて、一度も、そして一人も従業員代表が加えられていないことをだれも怪し....
「農民文学の問題」より 著者:黒島伝治
において前進して行くために、もっとも重要な、さしあたって第一番に議題として我々が
討議し、具体化しなければならない幾多の貴重な提案をなしている。 プロレタリア文....
「二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
於て、彼等のみが決して独占的の所有者ではない。吾々は彼等の思想が天下の壇場に於て
討議されたことを知らない。況んや吾々は彼等に比して〈敗〉北したことの記憶を持たな....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
評議員というようなものの必要を生じて来る。会の取り扱うべき事柄についてもいろいろ
討議する。毎月常会を開き、青年子弟の養成ということについて、特に重要視し、まず若....
「瘤」より 著者:犬田卯
ぎない……などとは知らなかったのである。 だから、彼はいよいよ次年度の予算案が
討議されるという月の村会日の二三日前、ぶらりと沢屋米穀商が肥料売込みの風をしてや....
「審判」より 著者:カフカフランツ
たにぎやかになって集りの騒音が沸き上がったが、この出来事をおそらく研究者の態度で
討議しはじめたのだった。 第三章 人けのない法廷で・ 学生・裁判所事務局....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
ますが、機会は必ずしも社会の変動の際には限りません。今日は民族問題が世界を通じて
討議せられ、特に我国では、人種平等の問題を以て世界に向って活動しようという際であ....