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訐
「訐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
訐の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こころ」より 著者:夏目漱石
だ真面目《まじめ》なんです。真面目に人生から教訓を受けたいのです」 「私の過去を
訐《あば》いてもですか」
訐くという言葉が、突然恐ろしい響《ひび》きをもって、....
「令狐生冥夢録」より 著者:田中貢太郎
っていた。緑袍の男はこれを聞くと、王の方へ向って言った。 「あの男は、人の陰私を
訐くことを好む者でございます、ただ罪を加えても伏しませんから、供書を取って、犯し....
「青年」より 著者:森鴎外
、クリク同士の攻撃的批評に、社会は雷同するのである。発売禁止の処分だけは、役人が
訐いて申し立てるのだが、政府が自然主義とか個人主義とか云って、文芸に干渉を試みる....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
八兵衛、牛越宗兵衛とある。須田は政宗が米沢を去った後に氏郷の方へ来て、政宗の秘を
訐《あば》いた者となって居る。 蒲生源左衛門は須田等を糺《きゅう》した。二人は....
「四十八人目」より 著者:森田草平
ない、天神下の湯女の宿だとは、俺もとうから見抜いていた。だが、なにも他人の秘密を
訐くでもなし、何人にもありがちのことだと大目に見ておいたがね、今になってみると、....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
しいと蔑して了うほどの生物識でもなかった。市郎は飽までも科学的に此の怪物の秘密を
訐こうと決心したのである。 「それで、明治以後にも相変らず其んな怪談が屡々ありま....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
、私もその主人がダージリンにおける身持ちの悪い事を知って居りますから彼は私の事を
訐いて害を加えるような事もようしなかったです。それから十二月頃は私はお経を買うこ....