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訓令
「訓令〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
訓令の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
、二旬の日数が経った。 そして或る日のこと、艦長は乗組員一同を集めて、驚くべき
訓令を発した。 「本艦は、本日を以て、米国加州沿岸に接近することができたのである....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
保の松原 と詠んだ。其の他沢山に歌を作って居るが、其の先鋒諸隊に対する、厳重な
訓令は怠らなかった。殊に家康の領内を行進するのであるから、こんな点抜け目のある男....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
。教育における明治初年来の政教分離の方針には、大いに手心を加えよと学校に向かって
訓令している。宗教的情操は教育上絶対に必要だと告白している。宗教は今や日本にとっ....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
ん》の噂によれば、R・L・S・は本島より追放さるべしと。英国領事がダウニング街に
訓令を請いたる由。余の存在は島内の治安に害ありとや? 余も亦偉大なる政治的人物に....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
かけて、一同の方に向いた兵曹は厳格な顔付で叫びました。 「兵員一同へ艦長から重大
訓令がある。直に発令所へ集合ッ!」 皆、手にしていたシャツも手紙も、素早く箱の....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
長は、わざわざ伝声管にとりついて、重任の柳下航空兵曹長に、こまごまと任務について
訓令するところがあった。 「――分かったな」 「はい」 と空曹長は早口に復誦し....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
来行って来たこの種の運動を報告させた。その報告によると、文部省は各大学・学校長に
訓令を発し、学校長会議の席上訓示を怠らず、パンフレットを作成して頒布したそうであ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
はいけない。」と彼は言った。
彼は下の広間で、簡潔な深く落ち着いた声で、最後の
訓令を与えた。フイイーはそれに耳を傾け、一同を代表して答えた。
「二階に、階段を....
「氷河」より 著者:黒島伝治
から又セミヤノフカへ一個大隊分遺される、兵士が足らなくて困っている、それに関する
訓令を持って来た、と云った。一個大隊分遣される、それゃ、内地へ帰る傷病者の知った....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
世話役の人から 「子供にお金をよけいやって値段をつりあげないように」 と厳重な
訓令をうけた。しかし私はお金をよけいやるどころか、なるべくキャデーを使わないこと....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
買いに女中の一人を走らせる一方には女中を集めてアリバイの打合せ、女中たちに一切の
訓令がぬからず行き届いてしまったに相違ない。二人はスゴスゴと退去せざるを得なかっ....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
るために参りましたものでありますから殿下のご要求にお答えするには改めて総督からの
訓令を待たなければなりません。使者を出し回答の参りますまで私どもを人質として日本....
「墓地の殺人」より 著者:小酒井不木
って何事をか囁くと、小田さんはうなずいて、警官たちを前の自動車に乗らしめ、何事か
訓令を与えました。すると警官たちの乗った自動車はただちに走りだしました。 それ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
話として長々と描写した。フィリップ王は彼を抱擁し、この抱擁をロオペ博士に伝えよと
訓令せられた。王は、そして同じ
訓令とともに、ロオペへの下されものとしてダイアとル....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。人を訪問するも自在なりという。 ロシア国教宗は帝王その管長にして、僧侶の拝命
訓令はすべて帝王より出ずるなり。その寺院にて礼拝の節は、必ず厳粛鄭重にロシア皇帝....