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「訓誡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

訓誡の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
かでもこうだから、東京にいるお前なぞは、本当によく気をつけなくてはいけないという訓誡《くんかい》がついている。 長い手紙を巻き収めていると、与次郎がそばへ来て....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
んの役にも立たぬ人になった。せめてお前だけは満足なものになってくれ」と涙を流して訓誡されました。 この事だけは私は今によく覚えております。....
李陵」より 著者:中島敦
ければならぬほどのやむを得ぬ事情ではないのだ。 蘇武の存在は彼にとって、崇高な訓誡《くんかい》でもあり、いらだたしい悪夢でもあった。ときどき彼は人を遣《つか》....
十二支考」より 著者:南方熊楠
きもの多しとて、広く娶《よめ》入り盛りの女や、その両親に諭《さと》した親切至れる訓誡の書だ。著者アンションは宗教上の意地より生国フランスからドイツへ脱走し、プロ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
動の活動となる。無論こうなれば、前の離村防止などは署長や有志の寝言のような一片の訓誡に過ぎなかったことは充分承認されている。 この運動は併し決してそんなに無力....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
意を欠いた言葉で、エルンストの悪事の数々を長たらしく並べたてた。エルンストはその訓誡を悪意にとった。クリストフから叱《しか》られる訳はないと傲然《ごうぜん》と答....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
に、本能的感情と、養、教育の物質のための犠牲的労働と、精神的薫陶のためのきびしい訓誡と切なる願訴との三つになって現われるように思う。 動物的、本能的感情の稀薄....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
り、一層身を入れ仕事を励んだことでありました。 思うに、この時、父がかく厳しく訓誡してくれましたことはまことに親の慈悲であって、こうした教訓を与えられず、甘い....
枯尾花」より 著者:関根黙庵
かに寺へ持帰って賞玩するのだ、この事|檀家の告発に依り師の坊も捨置がたく、十分に訓誡して放逐しようと思っていると、当人の方でも予めその辺の消息を知り、放逐される....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
来ておらんから、恩に感ずる事も早いが恩を忘れる事も早い。君ももしYに会ったら能く訓誡してやってくれ給え。二度と再び島田に裏切るような不品行をしたなら、最う世の中....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
堕落者、悪人、罪人等は皆精神の欠陥を有する病人である、その根本の病因を医さないで訓誡、懲罰、刑辟を加えても何の効があるはずがない。今日の感化院が科学の教養のない....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
田寅之助は、ただ今あちらで、破門をいい渡し、向後、心を改めて修行いたすよう、よく訓誡しておきました。――で、寅之助が人質に隠しおいた老婆の身も、当然、お帰しする....
三国志」より 著者:吉川英治
の戦場よりも、心をゆるめがちの平時のほうが、どれほど危険が多いか知れない」 「ご訓誡、肝に銘じておきます」 「では、あまり長くなっても、また迷惑がかかるといけな....
三国志」より 著者:吉川英治
姓どもは魏の仁徳を知らないのだ。おまえたちは先祖からの地をうごいてはならぬ」と、訓誡を与え、その後で孔明の施政ぶりや、また孔明がこの城にいたときの容子をいろいろ....