»
訖
「訖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
訖の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
ありがた》い所は沢山あるまい。――『爾時菩薩食糜《そのときぼさつびをしょくし》已
訖従座而起《すでにおわりてざよりしてたつ》。安庠漸々《あんじょうにぜんぜん》向菩....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
地《いくじ》はない。それもそのはずかい、もう五十八だもの」 その言《ことば》の
訖《お》わらざるに、車は凸凹路《でこぼこみち》を踏みて、がたくりんと跌《つまず》....
「運命」より 著者:幸田露伴
誓書および遺詔を出して授けたまい、敢て天に違う者あらば、朕が為に之を伐て、と言い
訖りて崩れたまえるなり。燕の勢漸く大なるに及びて、諸将観望するもの多し。乃ち淮南....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
る禁令とともに、煙草に関する禁令をも天下に頒った。 一、たばこ吸事|被二禁断一
訖《きんだんせられおわんぬ》、然上は、商賣之者迄も、於レ有二見付輩一|者《は》、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
熟せしむ、皆信効あり、沙門ために竜舎を起す、並びに福食を設け、毎に夏坐《げざ》の
訖《おわ》るに至り、竜すなわち化して一少蛇と作《な》る、両耳ことごとく白し、衆|....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
奇と為す、竜卵という〉。『笑林広記』に孕んだ子の男女いずれと卜者に問うに、〈卜し
訖《おわ》りて手を拱いて曰く、恭喜すこれ個の卵を夾《はさ》むもの、その人甚だ喜び....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
五年の鎌倉の「掟」に、「出羽・陸奥に於ては夷の地たるによりて、度々の新制にも除き
訖りぬ。偏に古風を守り、更に新儀なし」とあるは、当時の実情を述べたるものなれば、....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
なる貪り方を行ったものであった。『吾妻鏡』によると、 此本尊造立間、基衡乞送遣
訖。 とある。かくていよいよその仏像が出来上ったところが、鳥羽法皇これを御覧にな....