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託つ
「託つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
託つの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伊太利亜の古陶」より 著者:宮本百合子
に出た。呉服屋の飾窓の派手な色彩などが、ちらりちらりと視野を掠める。みや子は何か
託つような調子で呟いた。 「もう私共も二つ位別荘があってもよい時ですね」 「ふむ....
「歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
色墨」の女と、寸分の相違もないことまで聞かされては、歌麿は、若い者の意気地なさを
託つと共に、不思議に躍る己が胸に手をやらずにはいられなかった。 「亀さん」 し....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ございませぬか。――あの山を越えればすぐ、讃甘の宮本村」 お通が、後ろで、独り
託つと、 「おいのう」 万兵衛も、足を止めて、 「宮本村も、七宝寺も、あの山の....