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記する
「記する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
記するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
十九カ条の条件を満足する標準人間の型なのであった。 その三十九カ条をいちいち列
記することは差し控えるが、その条項中には、例えば一、大統領に対し忠誠なること、一....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
。 「こゝなら些とぐらい吹いても、誰にも覚られることはあるまい。」 譜はもう暗
記するほどに覚えているのですが、それでも念のためにその巻物を膝の上にひろげて、森....
「断層顔」より 著者:海野十三
の音で知らせている) 「この日誌の文句は写して置こう」 と、帆村は手帖の中に連
記する。 「桝形君。ここのところに抹消されたる文字があるが、これはどう読むんだろ....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
いなのを見つけだした。三人の虫喰いが上野駅を午後九時の汽車で五色に向かった。以下
記するところは虫の言い草で決して僕の考えでない。僕はただ速記者として忠実に筆記す....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
・ローズの客となった。まず差当りの仕事は、鬼仏洞の見取図を出して秘密の部屋割を暗
記することだった。彼女はその見取図を、スカートの裏のポケットに忍ばせていた。 ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
くひっぱり出して見ている。その目は異様な光をおびていた。
「博士。それは、何を自
記する機械ですか」
新田先生は、博士の後に近づいた。
博士は、新田先生に声を....
「獏鸚」より 著者:海野十三
詣は百二十点と認める――」 私は耳を抑えて立ち上った。私には鸚鵡の種類などを暗
記する趣味はない。 「なアに、まだ三十五点くらいしか喋りはしないのに……」 「も....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
のかい。それは一向つまらんねえ。(気をかえて)しかし、なぜお前が赤貝やばか貝を暗
記する必要があるんだ。 母親 あなたア! あ、あ、あなたア! 父親 ななな、なあ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
まず千軍皆|辟易するを 山精木魅威名を避く 犬村大角 猶ほ遊人の話頭を
記する有り 庚申山は閲す幾春秋 賢妻生きて灑ぐ熱心血 名父死して留む枯髑髏 早く....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
明治二十年十二月のことにして、北海道日高国、某氏の実際に経験せる事実なり。書中に
記するところを見るに、同年十一月十九日夜、夢中に現見せる奇事なれば、ここに記載し....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
六三の“誓いは二世と三世相”や、小夜衣千太郎の“秋の蛙の声枯れて”などを無心に暗
記するようになった。またわたしの家の東隣りには望月太喜次さんという長唄の女の師匠....
「画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
念も其の憑る所を失ったであろうか。 以上が画工エリックの物語で、同雑誌記者の附
記する所によれば、彼の画工の筆に成った恐しき婦人の絵姿は此のほど全く出来したが、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ム教の政府なり。『コーラン神典』はその国の法律書なり。その官に在るものは神典を暗
記するを要し、その宗の僧侶は世襲なりという。 アラビアのメッカは教祖マホメット....
「西航日録」より 著者:井上円了
をもとめらる。余、ついにその請いをいれて、これを同窓会に寄贈することとなす。書中
記するところの詩歌のごときは、抱腹に堪えざるもの多きも、笑うもまた肺の薬なりと聞....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、あるいはまた「招財進宝、堆金積玉」(財宝を招き入れ、金玉をうずたかくつむ)とも
記するあり。各商店の軒下に、「富客常臨、百福盈門、貨如輪転、其門如市、五福臨門、....