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「記念〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

記念の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
、以上の事をこの集の後に記したのは、これらの作品を書いた時の自分を幾分でも自分に記念したかったからに外ならない。自分の創作に対する所見、態度の如《ごと》きは、自....
将軍」より 著者:芥川竜之介
眼に、ちらりと当惑の色が浮んだ。 「写真をとっても好《い》いじゃないか? 最後の記念と云う意味もあるし、――」 「誰のためにですか?」 「誰と云う事もないが、―....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
解するようにほほえみかわす。 「君はきょうは出られまい」 君は東京の遊学時代を記念するために、だいじにとっておいた書生の言葉を使えるのが、この友だちに会う時の....
クララの出家」より 著者:有島武郎
すやと静かに眠りつづけていた。千二百十二年の三月十八日、救世主のエルサレム入城を記念する棕櫚の安息日の朝の事。 数多い見知り越しの男たちの中で如何いう訳か三人....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
淵源は古代のカルデアとエジプトであって、そこには約七千年の昔から保存された文化の記念物がかなり多量にある。もっともまだまだもっと古いほとんど五万年も昔の文化の遺....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
を尊敬することである。日本に於ける天才の一人である大橋為次郎翁は、皇紀二千六百年記念として、明治神宮の近くに発明神社を建て、東西古今を通じて、卓抜な発明によって....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
五日目に、もう可いから、これを舞って座敷をせい。芸なし、とは言うまい、ッて、お記念なり、しるしなりに、この舞扇を下さいました。」 と袖で胸へしっかと抱いて、....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
のお傍を離れるに就いて、非常な手段を用いたですよ。 五年勤労に酬いるのに、何か記念の品をと望まれて、悟も徳もなくていながら、ただ仏体を建てるのが、おもしろい、....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
悪霊どもが、洪水の如くそこから浸入する虞がある。 問『然らば国家の大祭日、国民的記念日等も有害か?』 祭日の悪用――必ずしも有害とは言わぬ。すべては祭日に処す....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
、中西梅花(この人は新体詩なるものを最初に創り、『梅花詩集』という本をあらわした記念さるべき人である。後、不幸にも狂人になった)、内田魯庵(その頃は花の屋)、石....
燕と王子」より 著者:有島武郎
ので、王様と皇后がたいそう悲しまれて青銅の上に金の延べ板をかぶせてその立像を造り記念のために町の目ぬきの所にそれをお立てになったのでした。 燕はこのわかいりり....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ち行きて、始めて人の心に沈み行く日の光の名残が惜しまれる。せめて後の世に何なりと記念の物を残そうということが心に浮ぶ。 ファラデーが死んでから、記念のため化学....
活人形」より 著者:泉鏡花
三に認められぬ。言語道断の淫戯者片時も家に置難しと追出されんとしたりし時、下枝が記念に見たまえとて、我に与えし写真あり。我はかの悪僕に追立てられて詮方無く、その....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
い。彼是一時間かかって痿やしたものを、逸らすなんて、余り気の利かない話しだから、記念の為めに、今夜は帰るよ。』 漁『どんなのでも、懸ったら最後というが、真の釣だ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
諸国の方針の鵜呑みの傾向であったから、多少戦争の全体につき思索を続けていた私には記念すべき思い出の作品である。 昭和十三年には東亜の形勢が全く変化し、ソ連は厖....