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記念日
「記念日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
記念日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
味をありがたがった。 何月か忘れたが、たぶん初夏の頃だったろうと思う。平壌占領
記念日というのがあった。 僕はその日の朝飯に初めて粟飯というものを食わされた。....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
に訣れて寄ったのだと話した。 「夏の最中の園遊会なんて野暮でしょう。けど、何かの
記念日なんだから仕方ないんですって。幹事さんの中には冬のモーニングを着て、汗だく....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。(昭和11・8「サンデー毎日」) 歯なしの話 七月四日、アメリカ合衆国の独立
記念日、それとは何の関係もなしに、左の上の奥歯二枚が俄かに痛み出した。歯の悪いの....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
、地下千メートルを征服し、現在われわれの棲んでいるこの極楽地下街建設の満三ヶ年の
記念日であるので、ラジオは朝から、じゃんじゃんと楽しい音楽を送ってくる。 あれ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
悪霊どもが、洪水の如くそこから浸入する虞がある。 問『然らば国家の大祭日、国民的
記念日等も有害か?』 祭日の悪用――必ずしも有害とは言わぬ。すべては祭日に処す....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
、南洋の小さい島まで地図の上に日章旗を記入することを命ぜられた。大詔奉戴日という
記念日が毎月一回あり、その日は長い勅語を低頭してうかがった。入試にぜひ暗記せねば....
「雨」より 著者:織田作之助
どうせ朝まで客は拾えないし、それにその日雨天のため花火は揚らなかったが廓の創立
記念日のことであるし、なんぞええことやるやろと登楼を薦めた。むろん断ったが、十八....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
めるのであるが、そのうち幾軒は偶然取忘れて次の日の午前まで掲げておく。 彼等は
記念日を忘れ、
記念日もまた彼等を忘れる。 わたしもこの
記念日を忘れる者の一人だ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
発布の日には、時の文相|森有礼が暴漢のために刺殺された。事実の痛ましさはめでたい
記念日の賑いに浮き立っていた誰しもの胸を打った。しかしその惨事が国運にどれだけの....
「火の扉」より 著者:岸田国士
学校お休みだよ」 「おや、どうして……」 「だからきのうそう言つたじやない、開校
記念日だつて……」 「あら、いやだ、すつかり忘れてたわ」 すると、中園がそれを....
「はなしの話」より 著者:岡本綺堂
七月四日、アメリカ合衆国の独立
記念日、それとは何の関係もなしに、左の上の奥歯二枚が俄に痛み出した。歯の悪いのは....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
れわれの前にいるエリザベスは、ぜんぜん愚劣な追及物に没頭しているようである。即位
記念日の式典が、彼女の心を奪ってしまっているのだった。彼女は何時間も坐って、槍仕....
「西航日録」より 著者:井上円了
るにいとまあらず。 三月十七日はセント・パトリック(St. Patrick)の
記念日なりとて、アイルランド中みな諸業を休みて寺院に詣す。余、当日同州の古都ロン....
「雨」より 著者:織田作之助
客は拾えないし、それにその日雨天のため花火は揚らなかったが、飛田遊廓創立二十周年
記念日のことであるし、何んぞえゝことあるやろと登楼をすゝめた。勿論断ったが、十八....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
連盟の結成を昭和維新の中核問題としたのである。しかるに同年九月十五日の満州国承認
記念日に、陸相板垣中将がその講演に東亜連盟の名称を用いられた。更に次いで発表せら....