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記録
「記録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
記録の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
西国《さいこく》の河童は緑色であり、東北《とうほく》の河童は赤いという民俗学上の
記録を思い出しました。のみならずバッグを追いかける時、突然どこへ行ったのか、見え....
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
ア人の声は、蛙に似ていると云う人もいますが、これはあまり当《あて》になりません。
記録に現れたのでは、ホメロスを退治した豪傑が、一番早いようです。」
「では今でも....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ほど、正確な史料などと云うものは、どこにだってありはしないです。誰でもある事実の
記録をするには自然と自分でディテエルの取捨選択をしながら、書いてゆく。これはしな....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
の妹と三人で、黒い着物を着た第二の彼女自身を見た時に、何も変事の起らなかった事を
記録しています。これはまた、そう云う現象が、第三者の眼にも映じると云う、実例にな....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
て、最後の審判の来る日を待ちながら、永久に漂浪を続けている猶太人の事である。名は
記録によって一定しない。あるいはカルタフィルスと云い、あるいはアハスフェルスと云....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
すべてが女郎買《じょろうがい》、淫売買、ないし野合《やごう》、姦通《かんつう》の
記録であるのはけっして偶然ではない。しかも我々の父兄にはこれを攻撃する権利はない....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
球の北端の一つの地角に、今、一つのすぐれた魂は悩んでいるのだ。もし僕がこの小さな
記録を公にしなかったならばだれもこのすぐれた魂の悩みを知るものはないだろう。それ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
育し、古来の知恵を伝授したものらしい。そのうちにも文化は進んで経験の結果を文字で
記録することができるようになってきた。しかしその文字の
記録を作るのはなかなかの骨....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
これを実行に移したものが資本家であったということは日本映画界が世界に誇るに足る珍
記録であり、チャップリンといえどもとうてい企図し得ないすばらしいギャグではないか....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
の記憶は私にもありますで。しかし、念のために験べまするで。ええ、陸上一切の刑法の
記録でありましょうか、それとも。 公子 面倒です、あとはどうでも可い。ただ女子を....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
持つかできまる事だそうで、よく気をつけて、天地の二|神誓約の段に示された、古典の
記録を御覧になれば大体の要領はつかめるとのことでございます。 さて最初地上に生....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ァラデーの家はアイルランドから出たという言い伝えはあるが、確かではない。信ずべき
記録によると、ヨークシャイアのグラッパムという所に、リチャード・ファラデーという....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
干渉にあり。これ勝伯の当時においてもっとも憂慮したる点にして、吾人はこれを当時の
記録に徴して実にその憂慮の然るべき道理を見るなり云々。当時幕府の進歩派|小栗上野....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
、心からの涙を注いだのである。 ところが、その死後、いつも彼が、重罪犯人の訴訟
記録をしまっていた事務机の中から、悲歎にくれた公証人が、次のような、奇怪な書きも....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
から、十歩、二十歩とはまだ隔らないうちに、目の下の城下に火が起った――こういうと
記録じみる――一眸の下に瞰下ろさるる、縦横に樹林で劃られた市街の一箇処が、あたか....