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「記録文学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

記録文学の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
断層顔」より 著者:海野十三
れを読まないと文章が舌足らずだぜ」 「文芸作品じゃないからそれでもよかろう」 「記録文学の名手が、ここでだけ手をぬくのは変だね。とにかくこの碇洩治が密航者として....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
主としてかぎられた文学的集団になって来ている。 文学の主題としての、国内戦は、記録文学《ドクメンタリーヌイ》の時代をすぎて既に革命の歴史的観点から、丸彫りにし....
明日の言葉」より 著者:宮本百合子
ないことは周知のとおりである。 徳永直氏が十一月号『新潮』に「ルポルタアジュと記録文学」という評論を書いている。氏が、尾崎、榊山氏のルポルタージュに自己感傷の....
その柵は必要か」より 著者:宮本百合子
にとっくんで解決がつかないでもいい。とにかく現実の大問題をつかみ出してくるという記録文学運動というものは、意識的にサークルにいまおこさなければならない。」と、岩....
作家は戦争挑発とたたかう」より 著者:宮本百合子
去る六月十一日、読売新聞の「世界への反逆」という文章で中島健蔵氏が、記録文学の名のもとにジャーナリズムにあらわれはじめた戦記ものの本質について注意を....
「ヒロシマ」と「アダノの鐘」について」より 著者:宮本百合子
武器として登場したことと並んで「ヒロシマ」は、人類がその文学のうちに初めてもった記録文学の一種である。 「ヒロシマ」がすべての読者に与えた人間的な印象、そこに親....
現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
日本小説のフィクション性を主張して湧き出たが、その文学の空虚な実体があきられて、記録文学の流行を導き出し、その目新しさも忽ち古びて現在では実名小説がはやりはじめ....
ことの真実」より 著者:宮本百合子
をうたれた記録ものが登場しはじめた。 氾濫した猥雑な雑誌とその内容はあきられて記録文学、ルポルタージュの特集が新しい流行となった。 記録文学《ルポルタージュ....
あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」より 著者:宮本百合子
してあらわれているくらいである。 一九四九年のこのごろ、ジャーナリズムの上では記録文学《ルポルタージュ》流行がはじまっている。国際的な題材のルポルタージュがふ....
文学に於ける構想力」より 著者:豊島与志雄
もなかろう。かかる場合の構成は、現実の転位の場に於て為される。 戦時中、多くの記録文学が出た。従軍記もあり、戦争体験記もあり、各方面の職場視察記もあり、各職場....
『異邦人』に就いて」より 著者:坂口安吾
夫として働きつつある物語である。 これを事実として見るのは、まったく当らない。記録文学とよばれるものでも、純粋に事実を記録したと思うのはまちがいで、主観という....