» 

「訥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

訥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うです、そうです。九蔵の宗吾が評判がいいので見に行きましたよ。九蔵の宗吾と光然、子《とっし》の甚兵衛と幻《まぼろし》長吉、みんな好うござんしたよ。芝鶴《しかく....
高野聖」より 著者:泉鏡花
件《くだん》の評判の高かった頃、医者の内《うち》へ来た病人、その頃はまだ子供、朴《ぼくとつ》な父親が附添《つきそ》い、髪の長い、兄貴がおぶって山から出て来た。....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
気に触れた心持がしてくる。それほど、その二人の男には密林の形容が具わってきて、朴《ぼくとつ》な信心深い杣人《そまびと》のような偉観が、すでに動かしがたいものと....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に歌舞伎座の噂をしていると、老人は又こんなことを云い出した。 「今度の木挽町には升《とつしょう》が出ますよ。助高屋高助のせがれで以前は源平と云っていましたが、....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
か、高島田に挿している銀の平打の簪、※が附いている、これは助高屋となった、沢村|升の紋なんで、それをこのお小姓が、大層|贔屓にしたんだっさ。簪をぐいと抜いてち....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
れ入ります。」 びっくりしたような顔をしてお礼をするのを見ても、このじいやの朴なことが察せられます。わたくしは思わずそこにある枯枝のひと束に腰をおろして、打....
村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
さそうではあるが、誠実の点では退けを取るまい。孔子のいわゆる仁に近しと云うその朴には遺憾がない。 「いかがでござるなご容態は?」 世間並の医者らしく長庵こん....
馬妖記」より 著者:岡本綺堂
侮辱のようにも聞かれて、年の若い茂左衛門は少しく不快を感じたが、偽り飾りのない朴の老婆に対して、彼は深くそれを咎める気にもなれなかった。それにつけても市五郎ら....
夜の構図」より 著者:織田作之助
「――執行猶予でした。山上さん(演劇集団の座長)が証人になってくれてね、例の朴な調子で、私は思想のことは何にも判らないが、田村君は日本の演劇のために貴重なん....
木曽の怪物」より 著者:岡本綺堂
り出したのが、即ち次の物語だ。因に記す、右の猟師は年のころ五十前後で、いかにも朴で律儀らしく、決して嘘などを吐くような男でない。 昔からのお噺をすれば種々あ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
じた。 こうして、歌舞伎座も新富座も好成績のうちに閉場した。この当時、千歳座は子、鬼丸、猿十郎、源平の一座で第二流の芝居を興行し、中村座は荒太郎、仙昇、多見....
米国の松王劇」より 著者:岡本綺堂
の松王を勤めたヘンリー・ウォルサルの立派なことです。病鉢巻をして出て来たところは子を大柄にしたようで、顔の作りなども好く出来ているので、ちょっと見ては、外国人....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
、菊五郎一座、大阪の角座へ乗込む。 ○四月、浅草猿屋町に沢村座の新築落成し、沢村子、沢村田之助ら出勤。 ○七月、書生芝居の山口定雄一座、市村座に旗揚げをなし、....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
演説会をやった。今でも忘れないが、この日は三人とも大雄弁で、殊に三宅雪嶺が、あの々の弁で、大いに学問の独立を擁護しなければならぬ、あくまで研究の自由を守らなけ....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
よく、人をそらさず、ずいぶん如在のない人である、それで、大抵の人は、茂吉を、「木」な好い人である、と思っているようである。 ここで、さきに引いた二通の茂吉の....