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設
「設〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
設の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ました。ゲエルの説明するところによれば、河童《かっぱ》はいつも獺《かわうそ》を仮
設敵にしているということです。しかも獺は河童に負けない軍備を具《そな》えていると....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
中央にグラノフォンが一台あり、白銅《はくどう》を一つ入れさえすれば音楽の聞かれる
設備になっていた。その夜《よ》もグラノフォンは僕等の話にほとんど伴奏を絶ったこと....
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
かりではない。自分は天主閣を仰ぐとともに「松平直政《まつだいらなおまさ》公銅像建
設之地」と書いた大きな棒《ぼう》ぐいを見ないわけにはゆかなかった。否、ひとり、棒....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
おわるとすぐに、事務室で通信部を開始する。手紙を書けない人々のために書いてあげる
設備である。原君と小野君と僕とが同じ机で書く。あの事務室の廊下に面した、ガラス障....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
見ると、思わず驚嘆《きょうたん》の声を洩らしました。
画は青緑《せいりょく》の
設色《せっしょく》です。渓《たに》の水が委蛇《いい》と流れたところに、村落や小橋....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
日蓮上人《にちれんしょうにん》の信仰を天下に宣伝した関係から、樗牛の銅像なぞを建
設しないのは、まだしも彼にとって幸福かもしれない。――自分は今では、時々こんなことさえ考えるようになった。....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
母さえも知らないらしい。しかしいまだに僕の家には薄暗い納戸の隅の棚にお狸様の宮を
設け、夜は必ずその宮の前に小さい蝋燭をともしている。 八 蘭 僕は時....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
降ったか、地から湧いたか、モーいつの間にやら一人の眩いほど美しいお姫様がキチンと
設けの座布団の上にお坐りになられて、にこやかに私の事を見守ってお出でなさるのです....
「トロッコ」より 著者:芥川竜之介
小田原|熱海間に、軽便鉄道|敷
設の工事が始まったのは、良平の八つの年だった。良平は毎日村|外れへ、その工事を見....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
へも入れ申さぬは不本意なれど、御覧の如くの体なれば何事も心に任せず、ここに新たに
設けし活版所あり、しばらくこの職工となりたまいてはいかに、他の業ならねば少しは面....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
誌や図書の集めてあるのを読むようになっている。 その頃、欧洲の大学では実験室の
設備のあった所は無いので、キャンブリッジ大学のごとき所でも、相当の物理実験室の出....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
れば、日本は財閥独裁、警察国家を再来いたしまして、日本国民の民主的、平和的国家建
設の努力は水泡に帰するということを知らなければならぬのであります。これわれらが不....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
んだん発展して、日本における最初の共産党事件、暁民共産党事件に連坐した。我々は建
設者同盟をつくり、その指導者とも云う可き北沢新次郎教授が池袋に住んでいたので、そ....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
沢新次郎教授を中心に和田厳、稲村隆一、三宅正一、平野力三、中村高一らが集まって建
設者同盟を結成した。建
設者同盟は「本同盟は最も合理的な新生活の建
設を期す」という....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
と、この川蒸汽の後部には甲板の上に天幕を張り、ちゃんと大川の両岸の景色を見渡せる
設備も整っていた。こういう古風な川蒸汽もまた目まぐるしい時代の影響を蒙らない訳に....