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設く
「設く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
設くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「性急な思想」より 著者:石川啄木
そこ》までは可《い》い。もしもその際、問題の目的が「然《しか》らば男女関係の上に
設くべき、無理でなく、苛酷でなく、自然に背くものでないところの制約はどんなもので....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
によるものである。 誓約書 一、今回大借につき家政改革、永遠維持の方法を
設くるについては、左の件々を確守すべき事。 一、家法改革につき隠宅に居住いたすべ....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
は、われらにこう語っています。 「過ぎ去れるを追い念うこと勿れ、未だ来らぬを待ち
設くること勿れ。過去は過ぎ去り、未来は未だ来らざればなり。ただ現在の法を観よ。う....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
く取りまわして柱に渡す。おなじ鼓の緒のひかえづなにて、向って右、廻廊の奥に階子を
設く。階子は天井に高く通ず。左の方廻廊の奥に、また階子の上下の口あり。奥の正面、....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
に至り斃馬の霊を弔わんと欲するなり、若し幸にして一頭にても残るあらば後栄の方法を
設くべし、我等夫婦が素願を貫くの道なりと信じて動かざるなり、幸にして種牡馬二頭は....
「中庸」より 著者:坂口安吾
子には敵が多い。たまたま村に防火用水を設置することになり、それは民家の密集地帯に
設くべきものであるがために、村民の声は期せずしてマリ子の家を取りこわして設置すべ....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
。」 「今日の急務は郡庁所在地に郡立図書館を設け郡内各町村と各公立学校とに分館を
設くるに在り。図書館発展上、我等の今後採るべき方策はこの種の図書館を普及せしむる....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
得る旨の一項あり。千八百七十二年には、更に、市税または町税をもって、無料図書館を
設くることを得と規定し、その後州立図書館と市町村立(以下公立と称す)図書館との間....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
可い。 私が愛吉の尻押しをして、権門に媚びて目録を貪らんがために、社会に階級を
設くるために、弟子のお夏さんに、ねえ竹永さん。…… 合弟子の、山河内という華族....
「妖怪学」より 著者:井上円了
これをみれば、さらに他に考うべき原因なくんばあるべからず。これ、余が第三の原因を
設くるゆえんなり。 第三の原因は、コックリ様の説明を与うるに最も必要なる原因に....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
れば、第一、第二の原因のほかに、別に考うべき事情あるべし。これ、余が第三の原因を
設くるゆえんなり。 第三の原因は、コックリの説明を与うるに最も必要なる原因にし....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
由を得せしめ、ことごとく幸福を全うせしむることあたわず、いかなる仁君ありて法律を
設くるも、貧富貴賤の人をして、ことごとく同等同量の福利を得せしむることあたわず、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
入覧す。南アフリカはいまだ義務教育を実施するに至らざるも、慈善的に土人の小学校を
設くるあり。幅二間、長さ十間、四壁および屋上みなトタンを用う。市中に酒舗のいたっ....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
い。京大書記松山義通君の談によると、大和柳本の部落はかつて織田家がこの地に陣屋を
設くるに際し、笞刑執行・汚物掃除・死牛馬取片付等の必要より、新たに三戸を他から移....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、研究しようとするなら必ずできる。私は少なくも政治・経済の大学には軍事学の講座を
設くべしと多年唱導して来た。配属将校は軍事学を講義すべきものではなく、また多くの....