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「設定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
設定の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
便利に感ぜられた。またメキシコ人はこれよりもずっと長い、一〇四太陽年という周期を
設定した。これは一四六トナラマトル、あるいは金星周期の六五倍に当るのである。 ....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
(personal idealism)をも研究したのであるが、その他われの存在を
設定する過程にどうしても首肯することができなかった。私は唯心論が行くところまで行....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
を、万有引力以上に効《き》き目を持たせること。それから第四に、アインシュタインの
設定した万有引力テンソルを……」 「待った。もうたくさん」 「第四は、今の場合論....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
作者よりも註釈者の方がもッと大胆で、(実は同一人物かも知れません。かりに註釈者を
設定したのかも知れない)たとえば、法隆寺蔵するところの繍帳縫著亀背上の文字を録し....
「感想家の生れでるために」より 著者:坂口安吾
尤も五十歩百歩、小党であれ大党であれ、党派に依存する根性の存する限り、又、党派を
設定する根性の存する限り、そのことが反文学だから、本当の文学作品が生れる筈はない....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
と思つてゐるのだか、同衾はする、しかしそこから宿六といふ特別な人格などはミヂンも
設定の意志がなくて、かうなると宿六も切ない。どんな男でも、男には身をまかすものと....
「ラジオ・ドラマ私見」より 著者:岸田国士
則などはある筈がなく、「聴覚を通して」聴取者のあらゆる想像力にうつたえ得る場面の
設定、場面場面の自然なつながりを作つていけばよい。時間と空間の制限をある程度超え....
「文学のふるさと」より 著者:坂口安吾
はできないでしょう。 この狂言にもモラル――或いはモラルに相応する笑いの意味の
設定がありません。お寺詣でに来て鬼瓦を見て女房を思いだして泣きだす、という、なる....
「私の探偵小説」より 著者:坂口安吾
人でありうる多様な人物を組み合せて、そのいずれもが疑惑を晴らし得ないような条件を
設定するというようなところに主として手腕を要するのじゃないかと思う。 そして愈....
「私の文学」より 著者:織田作之助
をかぶりつづけていると、それが真実になる。任意の一点と思っても、しかし、はじめに
設定した任意の一点は私の文学の構図を決定してしまうことになりがちだ。その一点をさ....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
時代には、そうなるのは当りまえである。だが本とうは作者自身の考えで内蔵介の生活を
設定して、作者の考えた型へ内蔵介を入れてしまう事になるのである。そうしたものが、....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
を刑戮し、その後、そのことに就いて、マニラ総督より抗議の使者が来るや「治外法権の
設定なき以上、各国の在留人は、日本の法律に従うべきである」と突刎ね、あくまで強硬....
「翻訳の生理・心理」より 著者:神西清
とだけで満足しようとする、いわば合理主義的な行き方の名称である。ところでこの説の
設定しようとする飜訳の限界はたしかに一応は正しいものだと思う。この説の聡明《そう....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
いをするであろう。 父の代にはじめてエリザベスによって、エセックス伯爵の称号を
設定された彼の家は、中世イングランドのあらゆる名族の血脈を引いている。ハンチンド....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
」とは、月の上半に右両村内に生じた死牛馬の権利を云ったものなのである。 抵当権
設定の例としては、同氏所蔵文書に左の如きものがある。 場所手形の事 一、此....