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訳筆
「訳筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
訳筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
編者の微意は本文中の「開会の辞」に悉されているから、ここに重ねて言わない。 一、
訳筆は努めて意訳を避けて、原文に忠ならんことを期した。しかも原文に拠ればとかくに....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
めに濫訳を事とするのは、自分の精神を堕落させることのように思われた。然しながら、
訳筆は遅々《ちち》として進まなかった。不案内な内容をひねくれた文章で書いてある上....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
が弁えられるはずはなかった。 『浴泉記』が出た。鴎外の実の妹に当る小金井喜美子の
訳筆である。一ころ露西亜をバイロニズムが風靡した。そういう時代の世相をえがいたも....
「ルヴエルの『夜鳥』」より 著者:平林初之輔
いった風の表現の必然性がより多くルヴェルに見られる。田中氏の一字一句いやしくせぬ
訳筆と相まって近来会心の書物であった。 (『東京朝日新聞』一九二八年八月一日)....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
りあい』が五号に渉って連載された。『あいびき』に由てツルゲーネフの偉大と二葉亭の
訳筆の価値とを確認した読者は崑山の明珠を迎うる如くに珍重愛惜し、細さに一字一句を....
「空罎」より 著者:服部之総
れた幕末日本紀行中の異色はゴンチャロフのそれであろう。最近、平岡雅英氏のすぐれた
訳筆でロシア問題研究所から邦訳が出た。当時の多くの日本紀行が外交官や武官や宣教師....