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「註する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

註するの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
れたことを報告すると、関白もその歌を読みくだして感嘆の声をあげた。 あらためて註するまでもないが、源の俊顕《としあきら》の歿後は和歌の道もだんだん衰えてきたの....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
のか」 半七は笑いながら一朱銀を受け取って、今更のように手の上で眺めた。改めて註するまでもなく、異国の黒船防禦のために、幕府では去年の九月から品川沖にお台場を....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
手に捕えられた。これでこの一件は落着した。 これまで書けば、もう改めてくわしく註するまでもあるまい。池田屋十右衛門と大桝屋弥平次と菩提寺の住職と、この三人が共....
婦系図」より 著者:泉鏡花
、主なる発企者で且つ幹事である処の、男女交際会――またの名、家族懇話会――委しく註するまでもない、その向の夫婦が幾組か、一処に相会して、飲んだり、食ったり、饒舌....
十二支考」より 著者:南方熊楠
烏帽子《えぼし》を戴《いただ》くを見て吹き出したといい、加藤清正は猴が『論語』を註するつもりで塗汚すを見、汝も聖賢を慕うかと笑うた由。パーキンスの『アビシニア住....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
治でも必ず抱腹絶倒爆笑王と肩書をつけるし、三遊亭圓馬の説明には東京人情噺の名人と註することを常に忘れなかったくらいである。東京の寄席のただ「文楽」とか「志ん生」....
夫人利生記」より 著者:泉鏡花
えた町の中に、古道具屋が一軒、店に大形の女雛ばかりが一体あった。※長けた美しさは註するに及ぶまい。――樹島は学校のかえりに極って、半時ばかりずつ熟と凝視した。 ....