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註解
「註解〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
註解の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
》は何だ! 馬鹿野郎! 乃公《おれ》を見ろ! という心持サ」と上村もまた真面目で
註解《ちゅうかい》を加えた。 「それから道行《みちゆき》は抜にして、ともかく無事....
「倫敦消息」より 著者:夏目漱石
婆さんとくると、いわゆる老婆親切と云う訳かも知れんが、自分の使う英語に頼みもせぬ
註解を加えたり、この字は分りますかなどという事がたくさんある。この間さる処へ呼ば....
「食魔」より 著者:岡本かの子
夫人の方に向い、それを皮肉でなく、好感を持つ批評として主人に受取らせるよう夫人の
註解した相槌を求めるような笑い方をしていた。夫人も微笑したが、声音は生真面目だっ....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
うで、結構な本をお持ちですな、私も以前少しその道をやりましたが、山下さんの薬局法
註解は好い本ですな。私はもう殆ど忘れていましたが、この本をみて思い出しましたよ。....
「ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
難解のことに於て、全く我々読者を悩ませる。特に「ツァラトストラ」の如きは、片手に
註解本をもつて読まない限り、僕等の如き無識低能の読書人には、到底その深遠な含蓄を....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
形式とは、全然性質の異ったもの、それを以て律することのできないものである。尚次の
註解を見よ。 ** 「韻律なき韻律」という類の言語は、賓辞が主辞を否定することに....
「随筆難」より 著者:寺田寅彦
書ならばとにかく多少でも文学的な作品を児童に読ませるのに、それほど分析的に煩雑な
註解を加えるのは却って児童のために不利益ではないかと思うというようなことを書き送....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
補や省略を施さず、ただ日本の読者に判りにくいかと思われる件だけに、あるいは多少の
註解を加え、あるいは省略するの程度にとどめて置いたのであるから、その長短は原文の....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
り信用出来ないぞという気がした。村田の話には余りに主観的の分子が多かった。説話と
註解とが同じ位の分量になっていた。そして肝要な点が妙にぼやけてるくせに、或る部分....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
。」 と書いてある。 かような風習は欧洲と日本とでは大いに違うているので、少し
註解。 そのうちに、ファラデーに同情する人も出来て来た。一八一四年七月から九月....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
けであります。研究学派の存在と相俟って研究材料の存在が三十種の一切経保存と無数の
註解末書の存在によって立証されたのであります。 一言に言えば、日本には研究の仏....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
もことごとく天が下の事を知るとあるのは、そのソホトが案山子の事だと解せられた後の
註解で、本来はソホトすなわち久延毘古は、足よく各地に及んで、ことごとく天が下の事....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
おそんな誤解を有する人の無きにあらざるかを思い、ここにいささか補訂を加え、さらに
註解を附記してその全文を収める事とする。精しくは大正十年十月発行の史林について見....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
式子内親王の仰せによって、歌について論じ、『万葉』から『千載』までの秀歌を抜いて
註解した『古来風体抄』を作っている。俊成の歌についての考えを見るに大切な著書であ....
「獄中通信」より 著者:戸坂潤
聖徳太子」、佐々木月樵「親鸞上人伝」前田慧雲「大乗仏教史論」、インブリー「拉太書
註解」、論語、孫子等――嵐子は英語の勉強はお父さんの云った通りしているか。それか....